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北朝鮮にも勝てる!”森保ジャパン”招集外から「裏日本代表」を選んでみた。

河治良幸スポーツジャーナリスト
(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

”森保ジャパン”は北中米W杯のアジア二次予選で、北朝鮮とのホーム&アウェーに臨むメンバー26人を発表しました。

それに関しては「“遅れて来た大砲“FW小川航基に期待!”森保ジャパン”北朝鮮戦メンバー26人の起用法を読み解く」でまとめている通り。過去の記事でも推薦したFW小川航基(NEC)が選ばれましたが、今回も招集外の選手で最近のパフォーマンスなどをもとに「裏日本代表」を組んでみました。

通常の推薦記事とは違い、事実上の代表引退を表明している酒井高徳(ヴィッセル神戸)なども入れています。また北朝鮮にも勝てる最強の”裏日本代表”ということで、今回の招集見送りとなった伊東純也(スタッド・ランス)も入れています。

また荒木遼太郎(FC東京)など、パリ五輪を目指すU−23代表に招集されたメンバーや怪我で招集の対象外だったと想定できる選手は今回「裏日本代表」の候補からも外しています。

FWは文句なしに大迫勇也(ヴィッセル神戸)ですが、ここ数試合で得点を重ねている古橋亨梧、Jリーグ4試合で5発のジャーメイン良(ジュビロ磐田)は素直に結果とパフォーマンスを評価しました。1トップも可能ですが、裏抜けや動き出し、アクロバティックなフィニッシュに特長があり、2トップにした時に、より能力を発揮しそうです。

鈴木優磨(鹿島アントラーズ)に関しては北朝鮮のアウェーでも屈しない精神面の強さも加味しています。サイドタッカーは伊東と左利きの強力なドリブラーである金子拓郎(ディナモ・ザグレブ)、左に個人でもコンビネーションでも違いを出せる三好康児(バーミンガム)とワイドから得点に絡める武藤嘉紀(ヴィッセル神戸)を選びました。

10番ポジションとも言えるトップ下にはJリーグの序盤戦から存在感が際立つ宇佐美貴史(ガンバ大阪)、二列目とボランチのポリバレントで、機動力に優れる満田誠(サンフレッチェ広島)、本職はFWながら現在シャドーとして新境地を開拓中の大橋祐紀(サンフレッチェ広島)という三人で、バリエーションの面白さは本家の”森保ジャパン”を超えると思います。

ボランチも色々な状況を想定して、個性的な選手を揃えました。三列目から”ボックストゥボックス”で得点に絡め、”一本のパス”でアシストもできる川辺駿(スタンダール・リエージュ)、パワーとテクニックを兼備し、遠藤航を彷彿とさせる岩田智輝(セルティック)、新天地で大型アンカーとして本領を発揮している田中駿汰(セレッソ大阪)、そして開幕戦から好調の町田で、番犬のような運動量とボール奪取力を見せる柴戸海(FC町田ゼルビア)です。

右サイドバックもはや反則と言える酒井宏樹(浦和レッズ)と酒井高徳の”ダブル酒井”で、左は究極的なポリバレントでもある明本考浩(ルーヴェン)と森保監督に選ばれていた時より、むしろパフォーマンスが高い佐々木翔(サンフレッチェ広島)で、北朝鮮に対して盤石の体制で臨みます。

センターバックは人に強い植田直通(鹿島アントラーズ)山川哲史(ヴィッセル神戸)、全体を統率しながら的確な守備を見せる中谷進之介(ガンバ大阪)、抜群の展開力を見せながら守備でも幅広く対応する角田涼太朗(コルトレイク)です。

GKはポルトガルで復調中の中村航輔(ポルティモネンセ)と昨年のJリーグベストイレブンでもある西川周作(浦和レッズ)、横浜F・マリノスから復帰して、週末の磐田戦でも見事なビッグセーブで、チームを勝利に導いた一森純(ガンバ大阪)を選びました。

今回、ドイツで復調中の町野修斗(キール)や横浜・FマリノスのACLベスト4進出に貢献した渡辺皓太など、泣く泣く「裏日本代表」に招集できなかった有力候補も多くいますが、あくまで3月の2試合で、北朝鮮に勝利することを考えて選んだメンバー。みなさんも色々と妄想しながら、リアルな”森保ジャパン”の戦いに期待してください。

スポーツジャーナリスト

タグマのウェブマガジン【サッカーの羅針盤】 https://www.targma.jp/kawaji/ を運営。 『エル・ゴラッソ』の創刊に携わり、現在は日本代表を担当。セガのサッカーゲーム『WCCF』選手カードデータを製作協力。著書は『ジャイアントキリングはキセキじゃない』(東邦出版)『勝負のスイッチ』(白夜書房)、『サッカーの見方が180度変わる データ進化論』(ソル・メディア)『解説者のコトバを知れば サッカーの観かたが解る』(内外出版社)など。プレー分析を軸にワールドサッカーの潮流を見守る。NHK『ミラクルボディー』の「スペイン代表 世界最強の”天才脳”」監修。

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