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日韓の野手がMLBでチームメイトになるのは、筒香嘉智とジマン・チョイが何組目?

宇根夏樹ベースボール・ライター
ジマン・チョイ(タンパベイ・レイズ)Oct 8, 2019(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 筒香嘉智が入団したタンパベイ・レイズには、韓国人メジャーリーガーのジマン・チョイがいる。日韓の選手が、メジャーリーグでチームメイトとしてプレーすることは珍しくない。その1組目は、1995~98年にロサンゼルス・ドジャースでともに投げた、野茂英雄チャンホ・パクまで遡る。2019年も、ドジャースには前田健太ヒョンジン・リュがいた(リュはオフにFAとなった)。

 そのなかで、どちらも野手のチームメイトは、中村紀洋ヒーソプ・チョイ(2005年/ドジャース)、イチローシンス・チュー(2005~06年/シアトル・マリナーズ)、城島健司とチュー(2006年/マリナーズ)、福留孝介とチュー(2011年/クリーブランド・インディアンズ)、青木宣親デホ・イ(2016年/マリナーズ)の5組だ。韓国で生まれ、数ヵ月後にアメリカ人夫婦の養子になったロブ・レフスナイダーを含めると、青木とレフスナイダー(2017年/トロント・ブルージェイズ)が増え、6組となる。

 ただ、この6組のうち、チームメイトとしてフルシーズンを過ごしたのは、青木とイだけだ。中村の出場は、シーズン序盤の17試合のみ。現在はテキサス・レンジャーズにいるチューも、当時はメジャーリーガーとしてスタートを切ったばかりだった。マリナーズでは2シーズンで計14試合に出場しただけで、2006年の夏にインディアンズへ移った。そこから数えて5年後の夏、福留はシカゴ・カブスからチューのいるインディアンズへ移籍。青木とレフスナイダーは、2人とも2017年の夏にブルージェイズへ移り、青木は1ヵ月経たないうちに退団した。

 秋山翔吾菊池涼介の動向にもよるが、現時点では、筒香とチョイは7組目――青木とレフスナイダーを数に入れなければ6組目――となりそうだ。開幕までに、チョイがレイズから放出される可能性はほとんどない。

 なお、投手とレフスナイダーを含めても、チームメイトの日本人選手と韓国人選手が同じ試合で揃ってホームランを打ったことは、これまでに1度しかない。2011年8月23日に行われたダブルヘッダーの2試合目に、福留とチューがアベック・アーチを記録した。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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