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豊島将之九段、無冠からのリスタート 棋王挑戦を目指してライバル糸谷哲郎八段と11月16日対戦

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 11月16日。大阪・関西将棋会館において第47期挑戦者決定トーナメント4回戦・豊島将之九段(31歳)-糸谷哲郎八段(33歳)戦がおこなわれます。

 これまで2期にわたって竜王位を保持していた豊島九段。竜王戦七番勝負で藤井聡太挑戦者に敗れ、2018年以来の無冠となりました。

 豊島九段(前竜王)は、棋王戦では冨田誠也四段、菅井竜也八段に勝って現在ベスト8。渡辺明棋王(名人・王将、37歳)への挑戦権獲得を目指して、糸谷八段と対戦します。

 糸谷八段は前期挑戦者。今期も当然、有力候補の一人です。

 豊島九段、糸谷八段ともにまだ棋王位獲得の経験はありません。

 渡辺棋王は歳下の挑戦者を次々としりぞけて、現在棋王位9連覇中です。

 長い間しのぎを削り合ってきたライバルの糸谷八段と豊島九段。互いにプロとなって以降、公式戦での対戦成績は糸谷6勝、豊島18勝です。

 直近の王将戦リーグでは豊島勝ちでした。

 本局の勝者は次戦、永瀬拓矢王座(29歳)と対戦します。(冒頭の表、再掲)

  反対側の山には佐藤康光九段(52歳)と郷田真隆九段(50歳)。黄金世代の名棋士2人が勝ち上がっています。

 今期大本命と見られた藤井聡太三冠(19歳、現竜王)は3回戦で斎藤慎太郎八段(28歳)に敗れました。

 斎藤八段は郷田九段に敗れています。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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