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ビッグ・パピがもらった記念品の数々。ツインズ贈呈のピーナッツ・バターは、パンではなくパンツに塗る!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
左から、N.クルーズ、D.オティーズ、フェリックス.H、R.カノー、エドガー.M(写真:USA TODAY Sports/アフロ)

2016年はデビッド・オティーズa.k.a.ビッグ・パピの「フェアウェル・ツアー」が繰り広げられた。ファイナル・シーズンを宣言していたパピが遠征で訪れると、各球団は惜別の意を示し、さまざまな記念品を贈った。その品々を振り返ってみた。

なお、ボストン・レッドソックスからの贈り物については、パピ自身の所属球団ということで、ここでは触れなかった。また、「デビッド・オティーズ・チルドレンズ・ファンド」や、オティーズの名前で他の慈善団体に寄付をしたチームも(贈り物と寄付金の両方も)あったが、それらも割愛した。意味のあることだとは思うが、そこに笑いやひねりはない。

■ヒューストン・アストロズ

ステットソンのカスタム・カウボーイ・ハット。

■シカゴ・ホワイトソックス

ドミニカ共和国産の葉巻50本。それを保管するヒュミドール。パピはドミニカン。ヒュミドールは元ホワイトソックスのロン・キトルによる手作り。

■カンザスシティ・ロイヤルズ

額装したポートレイト。2012年にカウフマン・スタジアムでオールスター・ゲームが開催された時に使用した椅子。BBQソースの詰め合わせ。カンザスシティは「バーベキュー・キャピタル・オブ・ザ・ワールド」の異名を持つ。

■サンフランシスコ・ジャイアンツ

ケーブル・カーのベル。

■ミネソタ・ツインズ

64オンスのスキッピー・ピーナッツ・バター。パピがツインズでプレーしていた当時、チームメイトのコリー・コスキーが試合途中にパピのロッカーにあったパンツにピーナッツ・バターを塗り、試合後にシャワーを浴びたパピはそれを履いた。同じく元チームメイトのトリ・ハンターがNESNで語ったところによると、パピは10歩くらい歩くまで気づかなかったという。

■テキサス・レンジャーズ

カウボーイ・ブーツ。ベルト付きのバックル。同じくテキサス州に本拠を置くアストロズのカウボーイ・ハットとセット?

■ロサンゼルス・エンジェルス

油絵らしきポートレイト。贈り物よりも、プレゼンターとして登場した3人のうち、マイク・トラウトアルフレッド・グリフィン内野コーチの格好がイケていた。アルバート・プーホルスはサングラスもゴールドのチェーンもなし。

■シアトル・マリナーズ

オティーズが1992年に17歳でプロ入りした時の契約書と、マリナーズ傘下のAにいた1996年当時の写真を額装。34ポンドの鮭。絵画。大時計のネックレス。ジュエリー。パピの背番号は「34」だ。

■デトロイト・タイガース

2005年にコメリカ・パークで行われたオールスター・ゲームに出場した時の写真2点を額装。選手の有志から、カスタム・メイドのギターも贈られた。

■オークランド・アスレティックス

3リットルのボトル・ワイン。

■サンディエゴ・パドレス

サーフボード。

■トロント・ブルージェイズ

南極観測隊も使用しているカナダ・グース・パーカ。

■ボルティモア・オリオールズ

ダグアウトに設置してあったブルペン連絡用の電話(の残骸)。2013年の夏、パピが三振した直後にバットで叩き壊した。

■タンパベイ・レイズ

2015年にトロピカーナ・フィールドで500号本塁打を放ったパピを描いた油絵。ダイヤモンド・クラウン・マキシマスの葉巻34本。ホゼ・フェルナンデスの死去に伴い、試合前のセレモニーは中止された。

■ニューヨーク・ヤンキース

古今のヤンキースの選手によるメッセージが書き込まれた革装本。油絵。ヤンキー・スタジアムの建設時に埋められていた、パピのユニフォームではなかった。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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