旅行・グルメ・おでかけライターのsatochinです。
新青森駅、弘前駅で人気の駅弁「津軽めんこい懐石弁当 ひとくちだらけ」。青森のおいしいお惣菜が24種類も入った食べ応えのある駅弁です。東京駅でも購入できると聞いて出かけてきました。

つがる惣菜の「津軽めんこい懐石弁当 ひとくちだらけ」

おいしいものを少しずついろいろ食べたい！そんな願望をかなえてくれる駅弁が「津軽めんこい懐石弁当 ひとくちだらけ」（以下、ひとぅちだらけを称します）。青森県の五所川原にあるお弁当屋さん「つがる惣菜」が作っているお弁当です。

発売は2016年。その後2019年には「JR東日本駅弁味の陣2019」で「盛付賞」と「Ekiben Ichiban賞」を受賞。テレビやSNSでも紹介され、一躍人気弁当となりました。さらに、「ひとくちだらけ」が東京駅改札内の駅弁屋さん「駅弁屋 祭」でも購入可能に！毎日、新幹線で東京駅に運ばれてきています。

当初は夕方からの販売でしたが、今は13時には東京駅に到着。14時前には店頭に並んでいます。ただし、1時間もしないで完売してしまうので出会えた人はラッキー！幻のお弁当と呼ばれているんですよ。

筆者は平日の13時過ぎに立ち寄ったところ、偶然にも手に入れることができました。

4段6列のお弁当

蓋をあけると4段6列の容器に24種類のお惣菜が並んでいます。蓋の裏には爪楊枝入りの割り箸とお手拭き、そしてお惣菜の紹介文を書いた紙が入っています。

この紙を見ながらひとつずつ口に運ぶと、まるで青森を旅している気分になります。舌で味わう津軽旅。

少しずついろいろ食べたいというのは、女性から良く聞かれます。女性の願いがつまった駅弁といえるでしょう。でも、何より喜んでいるのは呑兵衛な人かもしれません。だって、どれもお酒によくあうんです。

「ひとくちだらけ」実食

早速、食べてみましょう。

一列目　ほたて飯、くわ焼、すしこ、味噌おでん、煮ホタテ、カボチャ餅

カボチャ餅は、見た目はさつま揚げっぽいですが、歯ごたえはもちもちとした餅。でも、味はカボチャ。津軽の伝統的なスイーツなのだそうです。

くわ焼は鶏の焼き物。きんぴらごぼうと共に。すしこは言うなればご飯の漬物。もち米を赤しそで色付けし、キャベツや胡瓜の古漬けとともに乳酸発酵させた郷土料理です。見た目を裏切る甘い味。青森市名物の味噌おでんは、生姜味噌をつけていただきます。生姜の辛味が斬新。煮ホタテは貝柱が口の中でホロホロ解けます。

二列目　イナリ寿司、牛バラ焼、鮭の飯寿司、煮物4点、茄子しそ巻き、黒石焼きそば

青森のB級グルメ牛バラ焼は、甘いタレで炒めた牛肉の下に玉ねぎが入っているという再現率の高さ。玉ねぎの甘さも牛肉によくあうんですよね。

鮭の飯寿司は発酵食品。酸味のあとに甘さが残ります。鮭も焼鮭ともお刺身とも違う弾力のある食感。

黒石焼きそばも麺が太いのでもちもち食感。茄子と味噌をしそで巻いて茄子のしそ巻きは茄子が分厚くて存在感あり。ジューシーな茄子。

感動したのはイナリ寿司。ピンクは刻んだ紅生姜の色。甘く煮付けた油揚げに生姜のピリッとした辛味が絶妙で、ビールによくあう！

三列目　しじみ御飯、豚みそ漬け、赤カブ漬け、手作り卵焼き、ホタテ唐揚げ、酢ホタテ

酢ホタテは上品なよっちゃんイカ。すっぱ甘い。隣はホタテから揚げ。衣にしっかり味がついています。

豚味噌漬けは、青森の焼肉のたれスタミナ源タレを使用しています。

四列目　若生おにぎり、牛源タレ焼、きゅうり漬、菊のおひたし、鶏肉塩焼、イカメンチ

青森といえばイカメンチ。ゲソと野菜を混ぜて揚げているのでさつま揚げっぽいかと思いきや、これは鶏のから揚げと遜色ないメインのおかずとなる贅沢な味。

牛源タレ焼はスタミナ源タレの醤油味、鶏肉塩焼はスタミナ源タレの塩味。お弁当の中でスタミナ源タレの味噌味、醤油味、塩味、３種類食べ比べできるのも凝ってますよね。

お惣菜が24種類と言いましたが、うち4種類は御飯。全部でおにぎり1個分くらいのお米の量となっているそうです。でも、〆の炭水化物というより、どれも酒のつまみ。ビールが進みすぎて困る。

太宰治も大好きだったという若い昆布を巻いたおにぎりは、歯ごたえと昆布の風味がたまらないです。

お漬物もポリポリと小気味いい音がしてお弁当のアクセントになっていました。24種類のお惣菜、どれもハズレなしでした。

帰省時のおともに、いえ、普通に家で晩酌のおともに買って帰りたい東京駅のお弁当でした。

旅先や、そこでしか食べられないおいしいものを紹介しています。良かったらフォローお願いします。また、下のリアクションボタンを押してもらえると励みになります。