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日本三名泉で一泊二食8000円の神コスパ宿!源泉かけ流しの温泉は宿泊者のみ利用可能

satochin旅行・グルメ・おでかけライター

旅行・グルメ・おでかけライターのsatochinです。
有馬温泉、草津温泉とともに日本三名泉として知られている下呂温泉。滑らかでとろりとした肌ざわりのお湯は「美人の湯」としても有名です。多くの旅館やホテルがありますが、お湯にこだわるマニアックな人に特にオススメしたい温泉宿「食堂・民宿 ラムネ屋」を紹介します。

1000年以上の歴史を持つ下呂温泉

1000年以上の歴史を持つ岐阜県の下呂温泉。まろやかな肌ざわりのお湯は、室町時代の歌僧万里集九が詩文集「梅花無尽蔵」に、有馬温泉、草津温泉とともに「日本三名泉」と記したほどの名湯です。

お湯の良さもさることながら、飛騨川を中心に広がる温泉街がまた楽しい!旅館やホテルなどの宿泊施設、飲食店や土産物屋、共同浴場、足湯などがあり、浴衣を着て歩きたい情緒あふれる街並みです。若いカップルや海外からの観光客も多く訪れ、夜遅くまで賑わっています。

また、里山に囲まれた下呂温泉は新緑や紅葉、雪景色と日本の四季が楽しめ、一年中いつ出かけても、その季節ならではの魅力があります。

11月は紅葉が見頃でした。
11月は紅葉が見頃でした。

以前はラムネ屋さんだった「食堂・民宿 ラムネ屋」 

下呂駅から徒歩7分の「食堂・民宿 ラムネ屋」は、1階が食堂、2階が民宿になっています。

食堂の営業時間は昼11時から14時、夕方17時から20時まで。昔ながらの素朴なメニューが中心で、お値段もお財布にやさしいのが嬉しい。

かけうどん・かけそばは570円、中華そばは700円
かけうどん・かけそばは570円、中華そばは700円

民宿は2階に6部屋あります。

「ラムネ屋」という名前は、以前ラムネ工場がありラムネを作っていたから。食堂を始めたのは今から60年ほど前で、あわせて仕事で来た人の下宿のようなこともしていました。昭和60年に建物も建て替え、正式に民宿としての営業を始めたそうです。

10年前に内装をリフォーム。きれいになっただけじゃなく、階段やトイレ、浴室にも手すりが多く設置され、年配の人も安心して利用できる館内となっています。

「『ラムネ屋』という名前は祖父がラムネを作っていたからです」と、一番不思議だった質問に笑顔で答えてくださったご主人の奥田さん。
「『ラムネ屋』という名前は祖父がラムネを作っていたからです」と、一番不思議だった質問に笑顔で答えてくださったご主人の奥田さん。

民宿の紹介

民宿は左の入口から入ります。受付で宿帳を記入したら2階のお部屋へ。1部屋の定員は2名までです。2人で利用するには十分な広さでした。

お部屋のアメニティは浴衣、タオル、歯磨きセット、お茶とポット。

もちろん、フリーWi-Fiもサクサクです。

トイレは共同ですが2階に2ヶ所あるので、どのお部屋からもそんなに距離はありません。様式の水洗トイレでウォシュレットつきなのも嬉しい。

コインランドリーもあるので長期滞在しても平気。湯治もできますね。

1階に共同の冷蔵庫と電子レンジがあります。隣はレンタルバスタオル。1枚100円です。

宿泊者だけが入れる源泉かけ流しの貸切温泉

温泉は1階にあって部屋ごとに貸切で使用します。1回30分ですが、夕方、夜、朝と合計3回まで入浴可能。チェックインしたら最初に温泉の予約をしましょう。時間になるとご主人がお部屋をノックして教えてくれます。

下呂温泉では昭和49年から温泉保護のため、温泉の集中管理を行い55度の温泉を各旅館に配湯しています。なので、旅館やホテル、共同浴場、どこも同じ温泉なのですが、「食堂・民宿 ラムネ屋」では浴槽が小さく、また宿泊者だけという限られた少数の人しか利用しないので、源泉そのまま、循環ろ過や消毒をしていないかけ流しの温泉に入ることができます。

しかも、温泉は常にかけ流し状態なので新鮮そのもの。さすがに55度の温泉には入れないので、好みの温度まで加水して利用します。

筆者は夕方16時半、夜21時、朝6時の3回利用しました。

無色透明のお湯ですが、入るととろとろとした美容液のような肌ざわり。硫黄の香りが温泉気分を盛り上げます。香りは16時半と朝6時に強く感じました。

お湯に浸かりながら浴槽の縁から流れていくお湯を見るのが楽しい。湯上りの肌は翌日の夕方までツルツルでした。

リンスインシャンプーやボディソープは完備されています。

下呂温泉には「湯めぐり手形」というのがあり、1,500円で3ヶ所の日帰り温泉に入ることができます。でも、ラムネ屋の温泉は宿泊した人しか入れないので、かなり貴重なお湯ですよ。

食堂併設なのでおいしいに決まっている!

2食付きのプランで利用。夕食は1階のお部屋でいただきました。

焼魚に酢味噌のかかったこんにゃく、明宝ハム、冬瓜の煮物、切り干し大根、茶碗蒸し、鍋、

そして揚げたての天ぷら。熱々の天ぷらは海老、キス、椎茸、カボチャ、茄子。

鍋はキノコと豚肉でした。

茶わん蒸しは具だくさん!

お味噌汁は赤出汁です。そして、ご飯がおいしい!なんと3杯も食べてしまいました。

朝ご飯は食堂でいただきます。

サラダ、サバの味噌煮、蓮根のきんぴら、玉子焼き、ウィンナー、漬物、味付け海苔。お味噌汁はあわせ味噌。
夕食も朝食も派手さはないけど、どれもシミジミおいしいと感じる食事でした。

特筆すべきはお味噌汁のおいしさ。お味噌汁とご飯だけで、いくらでも食べられました。

ひとりでも365日料金変わらず!素泊まり5,000円から

さて、宿泊料金ですが1泊2食付きで8,000円、税込で8,800円です。これ1人でも2人利用でも同じ。そして、土日や連休も同じ料金です。

1泊朝食つきは6,000円、税込6,600円。素泊まりは5,000円、税込5,500円!

下呂温泉でこの価格は破格ではないでしょうか?

食堂併設なので夕食は食堂を利用する人も多いです。朝食は近くにコンビニもあるし、少し歩くと朝7時半から営業するお店「ひらで」でモーニングをいただくこともできます。

筆者は初の下呂温泉でした。温泉街へも歩いて10分もかからず、良い温泉に入れて、ご飯もおいしく大満足でした。温泉好きな人にはオススメです。

食堂・民宿 ラムネ屋

住所 岐阜県下呂市幸田1090-3

電話番号 0576-25-2529

食堂営業時間 11:00~14:00、17:00~20:00

食堂定休日 月曜日

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旅行・グルメ・おでかけライター

おいしいものが大好きで、ご当地グルメをもとめて日本全国47都道府県を制覇。食べログの地図を塗りつぶした旅行ライター。海鮮丼マニアとしてテレビ出演経験あり。 旅先の飲食店以外にもローカルスーパーや道の駅、SA・PAで見つけたご当地グルメを中心に、温泉やホテルも紹介しています。普段のサービスや味を知りたいため、事前許可を取らず、気に入ったら後から掲載許可をもらい、紹介している記事が多いです。許可をもらえるまでしつこいです(笑)。 リアルな旅の記録はXで発信中。 温泉ソムリエマスター/サウナ・スパ健康アドバイザー/銭湯検定4級/チェコ親善アンバサダー

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