勝利の方程式「40ホールド&40セーブ」のブルペンメイトはJFKなど5組
ホールドが両リーグの公式記録となった2005年以降、シーズン40ホールド以上は延べ21人、40セーブ以上は延べ16人を数える。ちなみに、2004年までの40セーブ以上は1人。1998年に横浜ベイスターズで45セーブを挙げた、佐々木主浩しかいなかった。
彼らのうち、同じシーズンに「40ホールド&40セーブ」のブルペンメイトは5組いる。そのうち、2007年の阪神タイガースは、デュオではなくトリオだ。久保田智之とジェフ・ウィリアムスの2人が40ホールド以上を記録し、藤川球児は40セーブを上回った。先日、「シーズン最多セーブの変遷。最初の30セーブは斉藤明夫、初の40セーブ以上は佐々木主浩」でも書いたとおり、この年に挙げた久保田の46ホールドと藤川の46セーブは、どちらも当時のシーズン最多記録に並んだ。また、久保田は90試合に登板し、2年前に藤川が打ち立てた80登板のシーズン記録を塗り替えた。
3人とも、防御率は1.75以下。ただ、「JFK」を擁する阪神がリーグを制したのは、この年ではなく2005年だ。2007年は3位。1位の読売ジャイアンツに4.5ゲーム差をつけられた。
一方、「40ホールド&40セーブ」のブルペンメイトが形成された、その後の4球団のうち、3球団はリーグ優勝を飾った。2014年のオリックス・バファローズも、2位とはいえ、1位の福岡ソフトバンクホークスとのゲーム差はなし。シーズン80勝は、パ・リーグで最も多かった。
また、これらの4球団のブルペンには、40ホールド以上の投手と40セーブ以上の投手以外にも、30ホールド以上の投手がいた。2010年の中日ドラゴンズでは高橋聡文(高は「梯子高」)が31ホールド、2013年の読売では山口鉄也が38ホールド、2014年のオリックスでは馬原孝浩が32ホールド、2017年の福岡ソフトバンクでは森唯斗が33ホールドを記録した。
なお、30ホールド以上の2投手と30セーブ以上の投手が揃ったのは、他に4球団。2009年の広島東洋カープ(5位)は、マイク・シュルツと横山竜士が35ホールドと31ホールド、永川勝浩が36セーブ。2010年の福岡ソフトバンク(1位)は、ブライアン・ファルケンボーグと攝津正が39ホールドと38ホールド、馬原が32セーブ。2012年の北海道日本ハムファイターズ(1位)は、増井浩俊と宮西尚生が45ホールドと39ホールド、武田久が32セーブ。2017年の阪神(2位)は、桑原謙太朗とマルコス・マテオが39ホールドと36ホールド、ラファエル・ドリスが37セーブを挙げた。