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出掛ける前からジャズ気分:ジェイコブ・コーラー「ジャズで奏でる、麗しの映画音楽」@関内ホール

富澤えいち音楽ライター/ジャズ評論家

●公演概要

1月31日(金) (1日2公演)開演 14:00/18:30

会場:横浜関内ホール大ホール

出演:ジェイコブ・コーラー(ピアノ)、デニス・フレーゼ(ドラム)、パトリック・グリン(ベース)、maiko(ヴァイオリン)、平山織絵(チェロ)、ゲスト:畠山美由紀(ヴォーカル)

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ジェイコブ・コーラー ジャズで奏でる、麗しの映画音楽
ジェイコブ・コーラー ジャズで奏でる、麗しの映画音楽

ジェイコブ・コーラー

ジャズで奏でる、麗しの映画音楽

ジェイコブ・コーラーは1980年生まれですから、ジュリアス・ヘンフィル・ジャズ作曲コンクールで絶賛された2000年はちょうど20歳(ちなみにヘンフィルは初代WSQメンバーで1995年逝去)。コール・ポーター・ジャズ・ピアノ・フェローシップのファイナリストに選出された2007年も30歳にならない若さでした。

ジャズのエッセンスをたっぷり吸収した2009年5月、彼は日本に移住し、有名アーティストとの共演で実力を発揮するようになり、秋には早くもリーダー作をリリース。そして2011年10月、彼の代名詞的なシリーズ企画の第1弾『シネマティック・ピアノ・パラダイス』を発表します。

いわゆるジャズ・アレンジの企画モノを自分の代名詞のレヴェルにまで引き上げるのが並大抵のことでないことは、それほど想像に難くないでしょう。

ピアノの腕はもちろん、アレンジの発想力やフィニッシュが少しでも劣れば、偉大なオリジナルの前に圧し潰されるしかないのですから。

彼に”貴公子”の称号が与えられるのも、ルックスやスマートな身のこなしだけではなく、原曲を扱う彼の”しぐさ”に独特の”色気”と呼べる雰囲気を漂わせているからなのだろうと思うのです。

【予定曲目】

「ニュー・シネマ・パラダイス」より『愛のテーマ』

「レ・ミゼラブル」より『夢やぶれて』

「ティファニーで朝食を」より『ムーン・リバー』

「ゴッドファーザー」より『愛のテーマ』

「スティング」より『エンターテイナー』

「カサブランカ」より『アズ・タイム・ゴーズ・バイ』

「海の上のピアニスト」メドレー、「ジェームズ・ボンドのテーマ」ほか

♪ジェイコブ・コーラー シネマティック・ピアノ・テーマ

では、行ってきます!

音楽ライター/ジャズ評論家

東京生まれ。学生時代に専門誌「ジャズライフ」などでライター活動を開始、ミュージシャンのインタビューやライヴ取材に明け暮れる。専門誌以外にもファッション誌や一般情報誌のジャズ企画で構成や執筆を担当するなど、トレンドとしてのジャズの紹介や分析にも数多く関わる。2004年『ジャズを読む事典』(NHK出版生活人新書)、2012年『頑張らないジャズの聴き方』(ヤマハミュージックメディア)、を上梓。2012年からYahoo!ニュース個人のオーサーとして記事を提供中。2022年文庫版『ジャズの聴き方を見つける本』(ヤマハミュージックHD)。

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