開店直後でも一巡目に間に合わず

この日は週末の金曜日。22時ちょうどに1軒目の会食を終え〈博多いってつ〉で一人ゆっくり飲み直そうと野間四角方面へと向かう。1席くらいは空いているだろうと安易に考えていたけれど、到着するとそれは見事にハズレ、店頭にも人が溢れた状態。店内を見るまでもなく一巡目はすでに満席になっていた。ただ今回はドリンク1杯とラーメン1杯という先客も多かったようで回転はかなり早く、15分ほどで二巡目に突入。その最後尾の客としてL字カウンターの角近くの末席になんとか自身を滑り込ませホッとひと息。

個性的な一品料理とともに飲む

ここ〈博多いってつ〉では、いつもハウスワインをいただくことにしていて、この日もソレをいただきつつ、そのお供に香ばしくやわらかな牛心臓を注文。のんびりと楽しみつつ1杯を飲み終わったところで一品が配膳される。

2杯目のワインとともに美味しいソレをペロリと平らげるという満足なひと時。その他の一品料理も変わり種のメニューが充実していて、そのお料理とともにいただく自然派ワインやウィスキー、カクテル各種をはじめ日本酒や焼酎、ハイボールなどの酒類も豊富に取り揃えられているから、2軒目、3軒目のバーとして利用される方や遅い時間からの1軒目のおしゃれな酒場として、まったりと利用される常連さんも多く存在する。

こってり濃厚が病みつきになるラーメン

今回は、3杯目のワインを注文すると同時にシメのベーシックな「ラーメン」をいただくことに。深夜にいただく、この「背徳感」がたまらない贅沢。こってりとした濃厚な博多ラーメンを最高のタイミングで注入する。

待つことしばし。配膳された一杯は、クリーミーでこってりとした濃厚な豚骨スープが（おそらく福岡県内でもトップクラスの）超極細の麺によく絡む。その極上の美味しさは、舌のこえた地元民をも唸らせ、虜にする魅力的な逸品。具材は昔ながらのシンプルさで、ネギとチャーシューとキクラゲ。そのため、こってり豚骨スープの濃厚さと麺の極細さが、さらに際立って見えてくる。

ディープな福岡を味わい体感する楽しさ

22時開店でも今回のように、お店の外に待ち客で溢れることもよくある。早い時間（といっても開店時間は夜の10時）には、開店前から、ラーメンやお酒を楽しみにした待ち客が出ることも多いので、ゆっくり過ごしたい場合は、さらに深い時間がおすすめです。但し週末などの閉店時間に近い時間帯はラーメンが売り切れ、早仕舞いすることもあるので、さらにご注意ください。昔ながらのディープな博多ラーメンと、ゆっくりと寛げる酒場的な異空間を、福岡にお立ち寄りの際は、ぜひ同時に体感してみてください。（最後にメニュー表を貼っておきます）