Yahoo!ニュース

【自己肯定感が低い人の特徴】と【自己肯定感を上げる方法9選】

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

今日のテーマは、「自己肯定感の低い人の特徴とその改善の仕方」です。

私は、生まれつき性格を長きに渡って研究している心理カウンセラーです。

性格は、ゆで卵のようです。
黄身の部分が、気質と呼ばれている生まれつき性格です。
白身の部分が、生まれてから作られた性格で、
その後天的性格は、3重構造になっていて、内側から、狭義の性格習慣性格役割性格と呼ばれています。

自己肯定感というのは、主に狭義の性格にあるものです。
よって、自己肯定感が低い人というのは、養育者(ご両親であることが多いです)から、適切な愛情を貰えなかった可能性が高い人です。だから、自己肯定感が低いというのは、半分は養育者の責任であります。そう、あなたのせいばかりとは言えない…ということです。

「愛情が貰えなかった」というのは、これは、親と子どもの気質(生まれつきの性格)が違うことによって、生じたりもします。どういうことかと言いますと、親が一生懸命に愛情をかけて育てたのにも関わらず、親と子の性格が違うために、子どもに愛情が伝わらないという事態が生じたりする…ということです。

これは、親子共に不幸なことです。私が、このヤフー記事などで、生まれつき性格のことを何度も語っているのは、そのような不幸を防ぐためでもあります。

自己肯定感が低い人は、自分には価値がないと考えがちです。「自分は生きていても仕方がない」「自分には、生きる意味も意義もない」と考えがちです。そして、自己肯定感の低い人は、自分のことを粗末に扱います。

粗末に扱うとは、具体的に言うと、自分に対して、不味い物を食べさせたり、しっかりとした睡眠を取らせてあげなかったり、入浴もさせてあげなかったり、汚い服を着せたり、自分を罵ったり…、という行為を繰り返します。あなたも身に覚えがあるのではないでしょうか?

自分を粗末に扱っているだけならまだしも、自分を粗末に扱っているものですから、自己肯定感が低い人は、他人からも粗末に扱われることが多いです。それでますます、自己肯定感が低くなります。正に悪循環です。

人間には、そもそも、「自分は生きるに値する価値のある人間だ」と思いたい欲求があるので、自己肯定感の低い人は、常に欲求不満状態です。訳もなくイライラしたり、元気なく落ち込んだりしています。

自己肯定感が低いという理由だけで、希死念慮を募らせ、自殺未遂をしたり、自暴自棄になって、ギャンブルに手を出して多額の借金を抱え込んだり、お酒をたくさん飲んで、自己肯定感の低い自分を誤魔化そうとしたりします。実際、そういう行為に及ぶ人は少なくありません。

でも、上記のような行為を重ねても、自己肯定感の低い人の気分が晴れることはありません。哀しきかな…です。よって、この記事をご覧のあなたは、何としてでも自己肯定感をあげるように努力していってください。

では次に、自己肯定感をあげる方法をお話したいと思います。

1.まずは、「自己肯定感を上げよう」と決心しましょう。
決心が大切です。そう、慣れ親しんだ自己肯定感が低い自分と決別する覚悟を持つのです。

2.次に、「なりたい自分になる」「理想の自分になってしまう」ということです。
この方法が、一番確実です。例えば、痩せてスリムになりたいのなら、ダイエットして痩せてスリムになる。カウンセラーになりたいのなら、勉強してカウンセラーになる。お金持ちになりたいのなら、仕事して投資してお金持ちになる。そうすれば、自己肯定感は上昇します。

3.人を批判したり非難したり、人の悪口を言ったり、人に自慢話を言うことです。
そうすれば、自己肯定感が一瞬だけ上がります。でも、この方法は、絶対に使ってはいけません。何故なら、そんなことをしたら、皆から嫌われるだけだからです。

4.感謝することです。
生かされていることに感謝、人に感謝、です。出来れば、声に出して感謝しましょう。「有り難い」「ありがとう」等々。そうすれば、自分の心が暖かくなります。自分の周囲の人の心が温かくなります。自分や周囲の人の心を温かくすることで、自己肯定感をあげるのです。

5.何か小さなことでもいいので始めましょう。そして、それを継続させましょう。
そうすることによって、あなたは達成感を味わうことが出来る筈です。そして達成感を味わったあなたは、自己肯定感があがっていることに気付くはずです。

6.なるべく自分を大切にしてくれる人と付き合うことです。
自分のことを大切にしてくれる人と付き合うと、自分も自分のことが大切に思え、だんだん自己肯定感があがってきます。間違っても自分を粗末にするような人とつきあわないように…。これが大切です。

7.ときめく物に囲まれて生きることです。
時間を作って、自分の部屋を片付けましょう。いらない物は捨て、すぐに使わない物は整理し、自分の周囲に、自分がときめく物だけを配置するのです。そうすれば、あなたの心は、自然にウキウキし、気が付けば、あなたは自己肯定感があがっている筈です。

8.美味しい物を食べることです。
美味しいものを食べると、あなたの脳は幸せを感じます。幸せを感じることで、あなたの自己肯定感はあがります。本当です。ぜひ試してみてください。

9.カウンセリングを受けることです。
この方法が1番強力です。お金と時間と労力がかかることですが、この方法が1番です。カウンセリングルームに行けば、カウンセラーに会えば、あなたは、きっと、自分を大切に扱ってもらう体験をする筈です。その体験が、自己肯定感アップさせることにつながるのです。

私のカウンセリングルームには、「自己肯定感が低い」「自己肯定感を高めたい」という訴えで訪れる人が少なくないのですが、皆さん、通われていくうちに、だんだん自己肯定感が上がってきます。

それは、私がクライアントに対し、何か有益なアドバイスをしたからではありません。クライアントが、自分を大切に扱ってもらった体験を重ねたことにより、自然に無理なく自己肯定感が上昇していったのです。

宜しければ、あなたもぜひカウンセリングルームに足をお運びください。

今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

竹内成彦の最近の記事