台風8号からの避難でオスプレイが関東へ飛来(中止)
台風8号が沖縄を直撃する為、沖縄県普天間基地所属のMV-22オスプレイが関東の厚木基地または横田基地に一時避難する事になりました。横田基地のある武蔵村山市によると、7日以降にKC-130空中給油/輸送機とMV-22オスプレイが数機、飛来する可能性があると米軍及び防衛省北関東防衛局より情報提供があったとの事です。(6日の飛来は延期されました。)
武蔵村山市:台風8号の発生に伴うMV-22オスプレイの横田基地への緊急避難について(平成26年7月6日掲載)
武蔵村山市:台風8号の発生に伴うMV-22オスプレイの横田基地への緊急避難の延期に係る情報について(平成26年7月6日掲載)
これまでも沖縄県の嘉手納基地や普天間基地の航空機は、台風が来るたびに作戦行動に支障が出ないよう、一部の機体を関東方面に一時避難させてきました。また青森県の三沢基地に米軍の無人偵察機RQ-4グローバルホークが展開するのは、グアムのアンダーセン基地が台風シーズンになる際に飛行できない日が多くなる為、その期間だけ三沢基地から作戦を行うという名目です。
MV-22オスプレイの前任機CH-46は航続力が短いヘリコプターであった為に、台風が来ても関東に一時避難することは簡単には出来ませんでしたが、固定翼機に転換飛行できるオスプレイは航続力がヘリコプターよりも長く、長距離移動を一気にこなす事が可能です。普天間基地のオスプレイは7月20日の北海道札幌市で開催される航空イベントに展示される予定で、19日以前に関東の基地を中継して北海道に向かうであろう事は予想されていました。今回の台風避難での飛来はそれとは無関係ですが、もともと7月中にオスプレイが関東の基地に降りる事は既定路線だったので、不意打ち的にやってくるわけではありません。
※追記:台風の予想コースが関東直撃に変わった事も有り、今回のオスプレイ台風避難は中止されました。