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カルチョ関係者100名にアンケート セリエAの優勝チーム、対抗馬、得点王を予想

中村大晃カルチョ・ライター
イグアインやディバラを擁するユヴェントスはやはり本命(写真:ロイター/アフロ)

イタリア『コッリエレ・デッロ・スポルト』が25日付の紙面で、イタリアサッカー界の監督、元選手、現役選手、関係者など総勢100名にアンケートした結果を明らかにした。優勝チーム予想で圧倒したのは、やはり王者ユヴェントスだ。

セリエAは第9節を終え、6連覇を目指すユーヴェが首位に立っている。勝ち点2差でローマとミラン、勝ち点4差でナポリが追う展開だ。インテルは14位と苦戦している。

当然、優勝はユヴェントスという予想が圧倒的だ。ロベルト・マンチーニやディノ・ゾフ、ジュゼッペ・ベルゴミ、アンジェロ・ディ・リーヴィオといった面々ら、100人中88名がユーヴェと回答した。

残りの12名のうち、ローマを推したのが6名、ナポリと回答したのが5名だ。ローマを挙げたのがジュゼッペ・ジャンニーニやカルロ・マッツォーネら、ナポリと答えたのがジュゼッペ・タリアラテーラやリッカルド・ビゴンらと、クラブと関係ある人物の名前が見受けられる。唯一、インテルと回答したのも、同クラブのレジェンドであるサンドロ・マッツォーラだ。

対抗馬となる2チームの予想も、ナポリとローマに集中した。両チームを挙げたのは72名。今季のセリエAもユヴェントス、ナポリ、ローマの3強が中心という見方は変わらないようだ。

一方で、最近好調のミランも株を上げている。ダニエレ・マッサーロやマルコ・シモーネ、マテュー・フラミニ、フランチェスコ・ココといった元ミラニスタも少なくないが、ほかにもアルド・セレーナ、ニコラ・アモルーゾ、マルコ・マテラッツィ、ルイジ・シモーニ、ファビオ・ガランテなど、合計18名がミランを対抗馬グループに含めた。うち14名が「優勝ユーヴェ、対抗馬ローマ&ミラン」と予想している。

得点王予想でも波乱はない。ユヴェントスのゴンサロ・イグアインが46票を獲得した。だが、現在そのイグアインに2点差の8ゴールでランキング首位に立つローマのエディン・ジェコも、35票を集めている。昨季、31試合で8得点に終わった同選手だが、今季の活躍で評価が一変した。

そのほか、チーロ・インモービレ(ラツィオ)が5票、マウロ・イカルディ(インテル)が4票、アンドレア・ベロッティ(トリノ)が3票、カルロス・バッカ(ミラン)が2票、パウロ・ディバラ(ユヴェントス)、ニコラ・カリニッチ(フィオレンティーナ)、ホセ・マリア・カジェホンとマノーロ・ガッビアディーニ(ナポリ)が1票ずつを獲得。アントニオ・カブリーニは「イタリア人」と回答している。

ゆかりのあるクラブを推す声があるなど、純粋な分析とは言い難い面もあるアンケートだが、タイトル争いも得点王争いも、大筋では本命有利で変わらないという結果となった。

カルチョ・ライター

東京都出身。2004年に渡伊、翌年からミランとインテルの本拠地サン・シーロで全試合取材。06年のカルチョーポリ・W杯優勝などを経て、08年に帰国。約10年にわたり、『GOAL』の日本での礎を築く。『ワールドサッカーダイジェスト』などに寄稿。現在は大阪在住。

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