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【秋田県横手市】秋田県南の秋の風物詩!道の駅さんない『レストラン農香庵』のいものこ汁とは?

KANEYANライター/地域クリエイター(大仙市・横手市・仙北市・仙北郡)

秋田県南の子供はいものこ汁で大人になる?秋の風物詩を求めて『レストラン農香庵』へ!

秋田県南の小学校には「なべっこ遠足」というイベントがある。

私が小学生だったころ(もう30年ぐらい前だけど)のなべっこ遠足は、リアカーに具材や調理器具を積んで生徒全員で近くの川原へ行きいものこ汁を作って食べるのが恒例だった。

グループは学年ごとではなく家が近所の子供たち同士で構成されるため、年代はバラバラ。そのため自ずと年長の6年生はリーダーシップを発揮し、年少の1年生にも何かしらの役割が与えられる。そう、秋田県南の子供たちはいものこ汁を作りながら協調性を養い、大人への階段を上るのだ。

ちなみに現在は川原ではなくグラウンドでいものこ汁を作って食べる学校も増えているようだが、なべっこ遠足は昭和の時代から続く秋田県南カルチャーのひとつだ。

秋田県南の子供たちは「いものこ汁」で大人になる
秋田県南の子供たちは「いものこ汁」で大人になる

今回はそんな秋田県南の秋の風物詩いものこ汁を求めて、私は横手市山内にある『レストラン農香庵』へ向かった。国道107号線を岩手方面に向かいトンネルを抜けると、道の駅が見えてくる。『レストラン農香庵』はここ「道の駅さんない」の中にある人気食堂だ。

道の駅さんない
道の駅さんない

レストラン農香庵
レストラン農香庵

品書き

品書き
品書き

もりそば:900円、ねぎトロそばセット(十割そばとミニねぎトロ丼):1,150円、満足セット(十割そばといものこ汁):1,300円、かけそば:630円、天ぷらそば:980円、お気軽セット(炊き込みご飯といものこ汁):790円、天ぷら定食:1,520円など。

十割そばやいものこ汁はテイクアウトも可能だ
十割そばやいものこ汁はテイクアウトも可能だ

さて、今日のお目当ては秋の味覚いものこ汁だが、地元・山内産の玄そばを自家製粉した十割そばも気になる。そんな私のような欲張りユーザーにピッタリなのが、十割そばいものこ汁をダブルで楽しめる満足セットだ。今日はこの店主おススメの贅沢なセットで、食欲の秋の開幕といこう。

道の駅で味わう地元の恵み!山内名物のいものこ汁と十割そばに舌鼓!

満足セット(十割そばといものこ汁):1,300円
満足セット(十割そばといものこ汁):1,300円

お待ちかねの満足セットが到着。いものこ汁十割そばの他に付け合せのいぶりがっこも山内産だ。道の駅で味わう地元の恵み。何から食べるか迷ってしまうが、まずはいものこ汁からいってみよう。

とろける食感の山内いものこは絶品だ
とろける食感の山内いものこは絶品だ

どデカい「山内いものこ」が惜しみなく入っている農香庵のいものこ汁。「山内いものこ」の特徴は口の中でとろける独特の食感だが、これがとにかく病みつきになる。子供のころのなべっこ遠足をリメンバーしながら、ホクホクのいものこを味わう秋の始まり。これから冬に向かって寒くなってくる季節だが『農香庵』のいものこ汁は心も体も温まる至極の一杯だ。

そばも地元の山内産だ
そばも地元の山内産だ

この満足セットにおいていものこ汁とダブルエースを担う十割そばだが、これもなかなか侮れない。地元山内産のそば「階上早生(はしかみわせ)」を使用した十割そばはしっかりとした香りとコシがあり、本家の蕎麦屋さん顔負けの一品に仕上がっている。

私が訪れた日は土曜日ということもあり店内は大盛況。その中でも一番人気はやはりいものこ汁だ。大人も子供もみんなで仲良く味わう地元の温もり。山内の大地が育んだ『農香庵』の名物料理を、この日はどれだけのひとが楽しんだだろうか。

「もうすぐ、なべっこだな」

そんな会話が聞こえてくるこの季節。そう、秋田県南に住む私たちの秋はいものこ汁と共にある。

【店舗情報】
レストラン農香庵
住所:秋田県横手市山内土渕字小目倉沢34 道の駅さんないウッディらんど
営業時間:平日11時~16時(ラストオーダー:15時30分)、土日祝11時~17時(ラストオーダー:16時30分)
定休日:なし
電話番号:0182-56-1600 

ライター/地域クリエイター(大仙市・横手市・仙北市・仙北郡)

大仙市在住のWEBライター。趣味は酒場巡り。現在はYahoo!で地域情報を発信しているほか、秋田市のフリーペーパー「あおぽ」でグルメ記事の執筆や「大仙経済新聞」の運営にも携わっています。

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