今回はいつものようにグーグルマップ散策をしていて見つけたお店。お店前まで行ってみたら、すでにエエ感じの香りがしておりまして、入ってみたらやっぱりドンピシャ！ 歴史もあって、お店の方もあたたかくて、お料理もおいしいという行かなソンソソンなお店でした。ではどうぞ。

こちらが「朝日亭」さん。もうこの店構えが「エエ店でっせ〜」とささやきかけてくるようではありませんか。最寄り駅は地下鉄五条駅で西へ550m、徒歩8分ほどになりますが、JR京都駅からも北へ1.2km、徒歩16分とのことなので、十分徒歩圏内です。

ショーケースにはサンプルが少しとたぬきさん、そして店名がほられた立派な石も鎮座しておりました。誰かから贈られたものかしら……？

店内はこちら。しっかり使い込まれていながら、清潔感ありありの美しいお店です。テーブルがいくつか並んだその奥にはカウンター。「あそこに座ったら、ご主人がお料理する様子も見られるのだが……」と思いつつ、まだ早い時間ということもありまして、テーブルに座らせていただきました。

メニューはこちら。まずはめん類からどうぞ。一番お手頃なうどん・そばはワンコインからというおサイフにフレンドリーなお値段がうれしー。うどん、そばどちらもできるとのことなので、お好みで選んでちょーだい。

丼ものとご飯・汁物がこちら。かつカレー丼とかとりカレー丼にグググッとこころを奪われそうになりつつ、次のページへ行ってみましょう。

寿司ページとなっておりました。出た！ いなり、巻き寿司、ばってらが1個からでも注文OKのうれしいスタイルじゃあーりませんか！ このスタイル、全国的に取り入れてほしいと強く願うところでございます。鉄火巻などは半人前が用意されているのもいいわ〜。

で、壁にはオススメであろうメニューが写真入りで貼られておりました。ここでまた、和風中華そばにグラグラグラ〜と心を持ってかれそうになったんですが、初めてだし、やっぱりお出汁の味がよくわかるような定番メニューがいいのではないかしら……と思ったりして、またメニューとにらめっこどす。

卓上の味変アイテムがこちら。七味、山椒、そしてパッと見、わかりずらいですが、「七味ごま」と書かれてる缶がデカいんです。ドバババーッと出たらどうしよー……と蓋を取ってみましたら、中蓋がありまして、小さじですくうスタイルでした。ホッ。

そんなこんなで今回のオーダーは「自家製天麩羅うどん」750円と、「ばってら」120円×2個にしてみました。嗚呼正しい、うっとりしちゃうくらい正しすぎる端正な佇まい。思わず手を合わせたくなりますわね。というわけで合掌のあと、いただきます！

おうどんは細め。でもいわゆる京都のやわやわではなく、程よい弾力が感じられます。そんで思ったよりしっかりと量が入ってたのもうれしいポイント。お出汁もやさしい味わいでして、そこに天麩羅からの油が加わって、グググーなおいしさ。ツルツルズズズ、ツルズズズと無心で食べてしまいました。

で、このばってらがまたおいしかった！ お酢の具合がホントにいい塩梅でサバもやらかくて、2個じゃ足りないくらい。次行ったときには半人前でオーダーしようと心に誓った次第。半人前が何個なのかはわかっておりませんが。

帰り際、お店の方にいつごろからお店をやられているのかお聞きしたところ「もう2、3年で100年です」と笑顔でお答えいただきました。今のご主人は二代目とのことで、コロナ前までは夜営業もしていて、生ものも扱っていたそうですが、コロナ後はお昼のみの営業で生ものも扱いを止めたそう。ばってらがすごーくおいしかったので、こちらの握りとかも食べてみたかったわ〜と激しく思ってしまいました。しかし、今もばってらを始め、鉄火巻やいなり、巻き寿司は食べられるので、来られた際にはやさしいお出汁の麺類と合わせてぜひ食べてみてください。観光で京都駅を使うなら、お昼はこちらにして間違いなしでっせ！