まるで“梅雨明け” 東北地方でも熱中症に警戒を
東北地方の梅雨入りが発表されたのが今月15日(水)。まだ10日弱しか経っていませんが、あす25日(土)以降の東北南部は早くも梅雨が明けたかのような天気と暑さになる見込みで、熱中症に警戒が必要です。
太平洋高気圧が発達 真夏の暑さ到来
そもそも梅雨明けというのは、日本の南に伸びていた梅雨前線が徐々に北上することで起こります。この梅雨前線を北上させるのが太平洋高気圧。これが北に張り出すことで梅雨前線が持ち上げられていく、というのが梅雨明けの典型的なパターンです。
きょう24日(金)は梅雨前線が日本海から北海道へと伸びていました。今週初めは本州の南にありましたので、それに比べるとだいぶ北に位置しています。それだけ今、南では太平洋高気圧の力が強まっていることを表しています。
この太平洋高気圧は今後さらに力を強める見込みで、それに伴って梅雨前線は弱体化し不明瞭になっていく見込みです。
このため東北南部でもあす25日(土)以降は晴れ間の出る日が多くなり、しかもその晴天をもたらすのは太平洋高気圧ですから、梅雨が明けたかのような厳しい暑さになります。最高気温は連日30度以上の真夏日が予想されていて熱中症に警戒が必要です。
宮城県でも25日(土)は猛暑日一歩手前の暑さ
極端な暑さになることが比較的少ない宮城県においても、あす25日(土)は6月らしからぬ暑さになります。
日差しが出ることに加えて、あすは西からの風が吹くようになる見込みで、この風が暑さを増加させます。西風が奥羽山脈を越えて吹き降りる際に気温の上がるフェーン現象が加わるため、特に太平洋側で気温が上がる見込みです。
宮城県でも日中は33度前後まで気温が上がり、場所によっては35度近くまで上がる可能性があります。
梅雨に入ったばかりではありますが、あす以降の日本付近で起こると予想されている気象状況は梅雨が明ける時と何ら変わりません。「まだ6月だから…」と遠慮せずに昼間は冷房をお使いください。また、水分・塩分を意識して摂る、昼間は日陰を選んで歩くなどして、熱中症にはくれぐれもご注意ください。