【川越市】大相撲の土俵は、実は川越産の土! テレビでも紹介された川越産の『本荒木田土』とは?

相撲に興味ある人もない人にも、ちょっとした豆知識をご紹介!
大相撲本場所の土俵は、実は川越産の土が使われていることは、ご存じでしょうか? テレビ番組「運搬千鳥 それ、どうやって運ぶんじゃ?」でも紹介された、土俵に使われている川越産の『本荒木田土』とは、どんな土なのでしょうか?
川越産の『本荒木田土』とは?
大相撲本場所の土俵に使われる『本荒木田土』は、実は川越にある初野建材工業という会社が土の採取から管理、運搬まで手掛けているんです!
『本荒木田土』は、どこで採取され、どんな管理がされているのか、初野建材工業の内田さんに聞いてみました!
土壌の採取
土俵に使われる『本荒木田土』は、川越の荒川沿いで採取されています。
川越で採取できる土は、粘り気があり、適度に砂が含まれ、崩れにくい頑丈な土俵作りに適しているんだとか。
草木も短く、出水期を避けた冬の時期に採取されることが多いそうですよ。

1年かけて土を管理
採取した土の中には、枯れ草や植物の根っこなどが含まれています。それを除去しやすいように、土を重機でほぐし乾燥させながら、毎日2時間ほど手作業で枯れ草や植物の根っこを取り除いていきます。その作業になんと約1年!気が遠くなる作業が必要なんです。

枯れ草や植物の根っこを取り除けたら、今度は、土俵に適した水分量にするため、スプリンクラーで水分を入れていきます。この水分調整が、土俵に適した土にするための重要なポイント!年間通して行われる大相撲では、季節によって水分量を変えています。
職人は、手で団子を作り土の感触を確かめながら、最適な水分を判断していきます。季節や天候によっての微妙な調整は、土のソムリエである内田さんの腕の見せ所!

土俵の土を運搬
丁寧に管理した土が、年に6回開催される大相撲本場所(東京・大阪・名古屋・福岡)の土俵に使われます。
場所によって土の運搬の量は違いますが、多い所では総重量35トン、袋に詰めること何と43袋にもなるんです!

土の入った袋は、トラックに積み込まれ、川越から各本場所へ運搬されていきます。

各本場所に到着し、土を搬入したら、今度は土俵を作る呼出さんにバトンタッチ。土俵は、呼出さんによって、およそ3日間かけて手作業でつくり上げられるそうです。

まとめ
元々は地方巡業に土を納品していたところ、崩れにくく評判が良かったために本場所にも土が使われるようになったという川越産の『本荒木田土』。
今では、年に6回開催される大相撲本場所すべての土俵に使われています。
テレビ中継で映し出される土俵の土が、まさか川越の会社が手掛けているなんで、今まで全く知りませんでした。
川越の大地が、国技の相撲に貢献しているなんて誇らしいですね。
テレビやニュースで土俵を見たら、「あの土俵は、川越産の土なんだ」とぜひ、思い出してみてくださいね。
『本荒木田土』についての取材
初野建材工業株式会社
荒木田特販部
住所:埼玉県川越市川越2363-3
電話:049-224-5131
取材・写真提供・撮影協力
※本荒木田は、初野建材工業株式会社の商標登録商品です。