KINGのいないレイカースが5試合ぶりに白星を挙げたが……
3月20日、アトランタ・ホークス戦の2Qで右足首を捻挫した"KING"レブロン・ジェームズは、同Q1分56秒にコートを離れて以来、復帰できていない。レイカースはホークス戦を含めて4連敗を喫し、昨年Vを飾った姿とはまるでかけ離れたチームとなっている。
KINGレブロンだけでなく、アンソニー・デイビスも右ふくらはぎの痛みが止まらず、離脱中だ。
哀しいかな、KINGがいなければレイカースは並み以下のチームである。4連敗も当然の結果と言っていい。
ケガをした直後にKINGは「チームメートのためにプレーできないこと以上の怒りや悲しみは存在しない。今、心も体も傷ついているが、再起への道が始まる。自分の欠場が無かったかのように、直ぐにコートに戻る」とツイートした。
レブロンらしい言葉でチームメイトを鼓舞したように見えたが、唯一無二の男を失っては、レイカースの面々も戸惑うしかない。
今季のレイカースは2月18日から24日までの間にも4連敗を喫した。この時、レブロンのオーバーワークが囁かれた。2月の平均出場時間は36分3秒。そこで、オールスターは主役の座を降り、チーム・レブロン内で最も短い12分46秒しかコートに立たなかった。4得点4アシスト2リバウンドと、顔見せだけの参加とした。
無論、後半戦に勝負を賭けるためであり、36歳である自身のコンディションを理解したが故の選択だ。
対戦相手にとって、レブロンのいないレイカースなど恐るるに足らずである。KINGが負傷して途中で抜けたホークス戦では94-99、翌日のフィニックス・サンズ戦では94-111、23日のニューオーリンズ・ペリカンズ戦では111-128、そして25日には東地区の首位、フィラデルフィア・セブンティシクサーズに101-109とカモにされた。
ここで思い出すのは2年前のシーズンだ。2018年12月25日、ゴールデンステイト・ウォーリアーズ戦の3Qで、左足の付け根を捻挫したレブロンは治療が長引き、翌1月は丸々プレー出来なかった。その結果、プレイオフ進出を逃している。
昨夜(現地時間3月26日)、レイカースはクリーブランド・キャバリアーズを100-86で下して久しぶりに勝利を挙げた。モントレズ・ハレルが24得点10リバウンド2アシスト、デニス・シュレーダーが17得点5リバウンド7アシストを見せた。
しかし、下位のチームを叩いただけという印象は拭えない。
レブロンの穴は決して誰にも埋められない。自分の仕事に代わりはいないことを把捉し、己にしか出来ない血の滲むような汗を流して来たからこそ、この男はKINGの座にいるのだ。
現在、レイカースは西地区4位。KING復活の時を待ちたい。