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食べるのは意外と大変!でも口から食べるメリットはたくさんある!

めぐねこ介護頑張る栄養士/ライター

最近、わが家の介護メンズが「食事がひっかかる」と言ってむせ返ることが多くなって少し食事の内容を見直しているめぐねこです。

「むせ返ること」ことは、食べ物が肺に入るのを防ぐ防御反応なので特に悪いこととは思わず、むしろ「しっかり誤嚥(ごえん)のために神経が働いている」と思っています。本人は苦しそうですが「肺炎を防ぐ自然な反応だから」と言い聞かせて、本人も仕方ない…という具合です。

口から食べることで体を作り、介護の状態を軽減したり、現状維持させたりすることができます。「食べることは楽しみであり、からだを作ること」これが私の介護食を考える基本です。そのためには、食事も大切ですが「口から食べることの意味」を改めて考えたいと思いました。介護食の有無に関係なく「口から食べること」のメリットです。

1.口の唾液の分泌を促進:食べ物を噛むことで、唾液の分泌量が増えます。これによって消化吸収が良くなります。

2.口腔周辺の筋肉と骨を鍛える:噛むことで口腔周辺の筋肉が鍛えられ、丈夫な歯や顎の発達につながります。

3.脳の活動を促進:噛む刺激は神経を通じて脳に伝わり、脳の活動を活発にします。

4.虫歯や歯周病の予防:唾液に含まれる抗体が感染予防に役立ち、口腔内の清掃効果が高まります。

5.味覚の発達:よく噛むことで、食べ物の味をより深く感じることができます。

6.ストレスの緩和:噛むことで満腹中枢が刺激され、適量の食事で満腹感を得られるようになります。

7.肥満防止:満腹感を得やすくなるため、食べ過ぎを防ぐ効果があります。

これらの7点は介護関係なく、食事を食べる人すべてに共通しています。私も「早食い」の癖があり、意識しないと10分で食事を終えてしまうことも、しばしばありました。ですが、食べすぎてしまい後悔することも多々ありました。最近は、よく噛むことを意識して30分はかけて食べるようにしています。

「食べること」は意外と体力を使いますが、自分の好きなもの、美味しいもの、懐かしいもの、口から食べることで得られる満足感もあります。

介護食を作るのも、普通の食事と違って大変なこともありますが「口から食べられる」ことは介護を受けている人にとって楽しみの1つです。プリン状のものやゼリーなど市販のものでも粒がなくなめらかなものは多くあります。そのようなものを使用して「食べる楽しみ」を1食でも多く楽しんでもらいたいと思います。

※食べる方の「かむ力」「飲み込む力」には個人差があります。少しでも不安がある場合は、かかりつけの医師や歯科医、訪問看護さん、ケアマネージャーさんなど気軽にご相談してくださいね。

介護頑張る栄養士/ライター

栄養士。家族の介護をきっかけにスーパーやコンビニで手軽に買える食品で介護食を作っています。むずかしいと思われる介護食を美味しく、簡単に、お金をかけずにをモットーに作っています。また自分の経験をもとにライター活動もしています。

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