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保育士がスマホ育児に大賛成!?オススメするその理由とは

ぽん先生保育士

こんにちは!ぽん先生です。

「少しでも楽しく子育てを!」をモットーに、現在子育て世代を集めてオンライン講座を開いたり、育児に関する情報の発信を行ったりしている現役の保育士です。

今回は保育士としてスマホ育児をおすすめする理由とその使い方についてお話ししていきたいと思います。

スマホ育児は不可欠!?

スマホやテレビ、ゲームは今や子育てに不可欠かもしれません。

「これがあるから静かにしていてくれて助かった」

なんて経験のある方も多いのではないでしょうか。

ところが、世間からはそういったものに頼ることは甘えだとされてしまうことが多いものです。

それは、昔はそういったものがなかったことや、スマホやテレビなどが子どもに悪影響を与えるなどといったことが理由でしょう。

しかし、それらを利用しないことは本当に良いことなのでしょうか。

スマホを使えば、「ママ抱っこ!!」と泣いているのに「今は洗い物が忙しいの!あっちで一人で遊んでいなさい!」と叱る必要がなくなる場面もきっとありますよね。

そうすれば、親子が共に良い気分で過ごすこともできるはずです。

つまり、少しだけ使い方を考えてみるだけで、子どもに与える悪影響が抑えられるだけでなく、育児の負担が大きく軽減されることがあるのではないでしょうか。

これが私がスマホ育児をおすすめする理由です。

しかし、子どもに悪影響を与えないためには、その使い方を考える必要があります。

一体どのような使い方が良いのでしょうか。

ダメなのは制限すること

スマホやテレビを育児で使いすぎないためにやってはいけないこと。

それは、
・1日〇時間まで
・〇時から〇時までは使って良い

などのように、制限してしまうことです。

例えば、毎日15時から17時まではテレビを見て良いと決めていたとしましょう。

こうしてしまうと、おやつを食べ終わる頃にそわそわし始めて、ごちそうさまと同時にテレビまで走っていくことになります。

そして、「おやつ終わったから早くテレビつけて!」

こういう生活リズムが出来上がっていきますね。

しかし、15時から17時までという枠組みを作っていなかったら、もしかしたらその時間おもちゃで集中して遊ぶかもしれません。

また、「1日2時間まで」などとルールを決めた場合も同じですね。

おもちゃで集中して遊んでいたのに、ふと思い出して「今日まだスマホやってなかったから貸して!」となるわけです。

つまり、「これだけならやっても良い」という時間を作ってしまうからこそ、その時間はスマホがないとないと過ごせなくなってしまうのです。

おすすめの使い方!

ここからはおすすめの使い方をご紹介です。

保育士としておすすめする方法。

それは、大人が家事などで関われない時に、子どもがグズグズしたら使うというやり方です。

つまり、必要な時だけ使うようにするということですね。

例えば、朝食後に洗い物をしていると「一緒に遊ぼうよ!」「ママ抱っこ」などと話しかけてきたとしましょう。

しかし、そんな時にゆっくりと関わっている時間はないことが多いはずです。

「今は忙しいから、少し待っていてもらえる?」と聞いてみて「分かった」と一人で遊べるのであれば使う必要はありません。

しかし、断ったことに対して騒いだり、泣いたりするようなことがあれば使うようにしましょう。

そのため、もしも子どもが1人で遊んでいて話しかけてくるようなことがなければ、テレビもスマホも使う必要はないのです。

そうすることで、子どもの遊びをスマホやテレビのせいで妨げてしまうようなことはなくなるでしょう。

視聴時間には注意を

このやり方は、スマホを使って静かに過ごしてもらうことが目的ではありません。

本当の目的は、スマホを使ってグズグズした気持ちを切り替えることです。

そのため、スマホを使う回数に制限は設ける必要はありませんが、1回あたりの使用時間には注意が必要です。

ちょっと油断しただけで「気づけば2時間も経っていた!」なんてことにならないように、1回当たり10分から15分程度でタイマーなどを使い、子どもたちに分かりやすく区切りを付けると良いでしょう。

他にも、テレビであれば「1話見たら終わりにする」などといったようにすると分かりやすいです。

少し使っただけで気分転換となり、その後は1人で遊び始めた。という子どもも多いでしょう。

そのため、見ることを目的とするよりも、気持ちを落ち着かせる気分転換のきっかけであることを忘れないようにしてくださいね。

まとめ

今回は保育士がスマホ育児をおすすめする理由と、その使い方についてお話ししました。

現代の育児には欠かせないスマホやテレビですが、つい使い過ぎてしまったり、子どもがやめられなくなったりと悩みの多いものです。

これらを適切に使うためには、
・1日〇時間まで
・〇時から〇時までは使って良い

などとルールを決めることはやめ、子どもの機嫌が崩れたのに大人が関われない時だけ使うようにしましょう。

そうすることで、気分転換のきっかけとしてテレビやスマホを使うことができ、子どもの遊びの妨げとならないからです。

ただし、長時間にわたって見過ぎてしまうようなことがないように注意しましょう。

スマホやテレビは子育てに必要不可欠なもの。

育児の負担を軽減するためには欠かせません。

ただ、使い方によっては子どもへ悪影響が出てしまうこともあります。

今回ご紹介した方法は、あくまで大人が家事などで関われない場合のものです。

時間に余裕のある時には、スマホやテレビに頼らず、子どもの話に耳を向ける時間も作ってあげてくださいね。

スマホに頼りきりにならないためにも、適切な使い方を心がけるようにしていきましょう。

保育士

東京都で働く保育士。「少しでも楽しい子育てを!」をモットーに活動中。

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