快晴列島、日較差25度以上で、朝はダウン、昼は半袖の季節感も
8月並みの強烈な日差しで気温上昇
タイトル画像の雲の様子をご覧下さい。
とは言っても、雲があるのは北海道などごく一部だけで、本州付近はほぼ雲のない快晴の所が多くなっています。ちなみに北陸や東北の山沿いに白く映っているのは、高い山に残っている雪、残雪です。
今の時期の太陽高度はすでに8月に匹敵するくらい高くなっており、それだけ強烈な日差しがほとんど雲のない地面付近に照り付けるため、よく晴れれば、当然地面付近の気温が大きく上昇することとなります。
きょう21日(水)の最高気温をみると、関東以西で25度以上の夏日の所が多くなっており、東京都心でも25.2度と今年初めての夏日となりました。
さらに上空の温度がより高い西日本では一段と気温が上昇し、大分県日田30.7度、熊本県菊池30.4度、熊本県鹿北30.1度(5月としては過去初の真夏日)と、九州の3地点で今年全国で初めての真夏日となりました。いずれも7月上旬から中旬並みの陽気です。
なお、全国的にみると、ゴールデンウィーク手前の今の時期からはけっこう真夏日が出始めることが多く、4月下旬の真夏日到来は決して珍しいことではありません。また日本の歴代の記録では4月に32度以上となったことも多数あります。
日較差25度以上の所も
今の時期はよく晴れれば、昼間の強烈な日差しで気温が大きく上昇する一方、空気が乾燥しているため、朝は放射冷却で冷え込むことが多く、朝と昼の気温差(日較差)がとても大きくなるのが特徴です。
きょう真夏日となった3地点の最低気温と最高気温の日較差を調べると、大分県日田は最低7.5度、最高30.7度で日較差23.2度、熊本県菊池は最低8.1度、最高30.4度で日較差22.3度、熊本県鹿北は最低5.7度、最高30.1度で日較差24.4度といずれも20度以上となっており、この3地点以外も、内陸部を中心に多くの所で20度以上となっています。
なかでもきょう21日(水)、最も日較差の大きかった地域が広島県の山沿いで、大朝は最低1.5度、最高26.6度で日較差25.1度、庄原は最低3.6度、最高29.1度で日較差は25.4度にも達しています。
朝は霜が降りたり、氷が張るような寒さだったのが一転して、日中は7月並みの陽気となったのですから、まさに朝は冬のダウン、昼は半袖で過ごせるような季節感だったかと思います。
ちなみに今年初の夏日となった東京都心では、最低13.8度、最高25.2度で日較差は11.4度でしたから、25度以上の日較差がいかに激しい気温差か分かっていただけるかと思います。
あす22日(木)も東日本や西日本の内陸部を中心に、日較差が20度以上となるような激しい気温差が続きますので、服装に注意するとともに、体調管理にもご注意下さい。