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「SUZUKI スペーシア ベース 」の使い勝手を徹底レビュー!

矢田部明子自動車ライター

クルマ好き女子の矢田部明子です。今回は、8月 26日に発表されたばかりの「スペーシア ベース」の使い勝手についてレポートしていきたいと思います。コンセプトは「遊びに仕事に空間自由自在。新しい使い方を実現する軽商用バン」で、車内を快適に過ごす工夫が沢山施してあります。購入を検討されていらっしゃる方は、ぜひ参考にしてみてください!

スペーシア ベースはこんなクルマ

商用車の積載性・広い荷室空間・使い勝手のよさと、乗用車のデザイン・快適性・運転のしやすさを融合し、バンやハイトワゴンを自分専用に使いたい人に向けにつくられたクルマです。フルフラットの大きな荷室空間はもちろんのこと、車内空間を自由にアレンジできるマルチボードにより、多彩な荷室 アレンジが可能となっています。車中泊や車内でリモートワークも出来るので、様々なカーライフを楽しめるクルマです。

スペーシア ベース《XF (2WD)》の主なスペック

サイズ 全長3395×全幅1475×全高1800mm

ホイールベース 2460mm

車重 870kg

エンジン 水冷4サイクル直列3気筒

最高出力 52PS(38kW)/6500rpm

最大トルク 60N・m(6.1kgf・m)/4000rpm

その1 維持費&ランニングコストについて

スペーシア ベースは、「軽乗用車 」ではなく「軽商用車」という区分になります。軽商用車の魅力といえば、なんといっても「維持費の安さ」です。例えば、自動車税についてですが、軽乗用車が1万800円なのに対し、軽商用車は5000円とかなりお財布に優しくなっているのです。また、普通車の商用車は1年車検となりますが、軽商用車は乗用車と同じく2年車検となるので、さらにお得といえるでしょう。車両価格は、139万4800円~166万7600円とお求めやすい価格になっています。維持費も安い&車両価格も抑えられて◎です!

その2 外装&内装デザイン

スペーシアの派生モデルというだけあって、フロントデザインはスペーシアカスタムを彷彿とさせます。

サイド&リアデザインは、商業車らしさが沢山詰め込まれています。クォーターウインドウ、鉄チンっぽいアルミホイール。リアのエンブレムには縞鋼板柄が。ただ、私が1番商業車感があるなと思ったのが…

最大積載量 200kg

と記載されたシールが貼られていたことです。商業車は何kgまで積載出来るかのシールを貼らないと車検が通らないので、これを見た時に軽乗用車 っぽいけど、しっかり軽商用車なんだな」と感じました。所々に商業車っぽいアイテムを取り入れつつ、全体的な雰囲気は乗用車っぽく仕上がっています。黒やグレーなどの色味を使っているので、スペーシアとはガラッと違う車内空間になっています。個人的には、外装よりも働くクルマ感があると思いました。

その3 車内の居住性&収納&積載

軽自動車を想像して座ると、シートは固めで薄いです。前席は座面を1番上まであげるとヘッドクリアランスは拳5個分、1番下まで下げると拳7個分でした(身長158cm)。後席はリクライニング&スライドはせず、前席を1番前までスライドさせた状態で膝から前席シートまでの距離は拳1個分しかスペースはありません。後ろまでスライドさせると、全くスペースはありませんでした 。4名乗車を想定した車ではなく、1~2名での利用を目的としている車ということでしょう。

収納はドリンクホルダーなどの、これだけはあった方がいい!というものがついています。前席すぐ後ろには、ファイルやメモ帳を置けるスペースがあります。

実際に使ってみて感じたのは、ボディサイズに制限のある軽自動車ながら、極限まで広さや大きさを追求しているということです。開口部が大きい&積み込み口が低いので、大きな荷物の積み降ろしが楽なのが◎。

ちなみに、自転車の積み下ろしがしやすいように溝が付いていました!

荷室に座るとこんな感じ↓

足は伸ばせずとも、かなり余裕があります。スーツケースはもちろんのこと、子供の自転車なら積むことができます。

フロアの材質は少しザラザラしたビニールなのですが、汚れてもサッと拭ける&調度良い滑り止めになっていてお気に入りです。

その4 車内空間 アレンジ

搭載されているマルチボード(板)を1番上に差し込み、後席の背もたれを倒せば机と椅子に早替わり!さらに、前席を1番後ろまで下げれば背もたれ替わりになります。ちなみに、マルチボードの差し込み口は3つあるので、自分の座高に合わせた場所にセットすることが出来ます。

後席を床面に収納して標準装備のフルフラットカバーを装着すれば、隙間のない平らな床面になります。158cmの私が寝転ぶとこんな感じ↓

ギリ寝れるかなと言う感じです。そんな方のために、前席の背もたれを限界まで倒し、マルチボードを1番下段に差し込むと……こんな感じ↓

これだと180cmクラスの男性も寝転ぶことが出来ます。前席のシートが少しボコっとしていますが、この凹凸をカバーするアイテムが純正で販売されているのもGoodです!

マルチボードがガタガタしないようにアタッチメントも搭載されていて、本当にユーザーのことをよく考えているなと感じました。

ということで、今回は「スペーシア ベース」の使い勝手レビューをしました! この記事では最低限押さえておきたいポイントを、動画では重箱の隅をつつくように詳しく解説&若干辛口コメントもしているので、よろしければご覧ください。

自動車ライター

幼い頃からガンダムが好きで、ロボットや車に興味を持つようになる。その後、工業高等専門学校に入学し、物質工学・機械工学など専門工学を学ぶ。現在は自動車雑誌など多くの媒体で執筆。愛車はランドクルーザー76でオフロードコースを走るのが趣味。

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