元トップ・プロスペクトの27歳がマイナーリーグ契約。AAAの85試合で23本塁打と出塁率.395も…
ケストン・ヒウラは、マイナーリーグ契約でデトロイト・タイガースに入団するようだ。ニューヨーク・ポストのジョン・ヘイマンらが、契約の合意を報じている。
ヒウラは、2017年のドラフトで、ミルウォーキー・ブルワーズから全体9位指名を受けた。ヒウラに次ぐ10位と11位は、ジョー・アデル(ロサンゼルス・エンジェルス)とジェイク・バーガー(現マイアミ・マーリンズ)だ。バーガーは、シカゴ・ホワイトソックスに指名され、昨夏のトレードでマーリンズへ移った。
ベースボール・アメリカは、5年前のプロスペクト・ランキングにおいて、ヒウラを17位、アデルを6位としていた。ベースボール・プロスペクタスの順位は、6位と2位だ。ドラフト時点もそうだが、ただのプロスペクトではなく、トップ・プロスペクトとして評価されていた。
どちらのランキングにも名前がなかったバーガー――前年の2018年はベースボール・プロスペクタスの84位――は、昨年、ブレイクした。ホワイトソックスとマーリンズで、計34本のホームランを打った。一方、ヒウラとアデルは、まだブレイクしていない。
昨年、ヒウラとアデルは、AAAでパワーを発揮した。ヒウラは、85試合で23本塁打。アデルは、74試合で24本塁打だ。出塁率も高く、それぞれ.395と.375を記録した。
2人に共通して目につくのは、メジャーリーグの三振だ。どちらも、打席の3分の1以上を占める。ヒウラは、マイナーリーグ通算の三振率23.6%に対し、メジャーリーグ通算は36.0%。アデルは、26.8%と35.4%だ。それぞれ、2019~22年と2020~23年にメジャーリーグでプレーし、1057打席と619打席を記録している。
ちなみに、バーガーの三振率は、21.2%と28.2%。やはり、マイナーリーグよりメジャーリーグのほうが高いものの、30%に達していない。
2024年のシーズン年齢(6月30日時点)は、アデルが25歳、ヒウラが27歳、バーガーは28歳だ。このままいくと、アデルも、ヒウラと同じような道をたどりかねない。
もっとも、ヒウラにしても、まだ20代だ。ここからブレイクする可能性は残されている。