《1頭まるまる食べ尽くす》馬の道にて牛を食らう?厳選和牛を1頭まるまる食べ尽くせるか?【横浜市中区】
横浜市地域情報クリエイターのみうけんです!
本日やってきたのは、ハマの文明開化の象徴・馬車道の界隈。
この馬車道は幕末のころ、開港した横浜の波止場(関内)と外界(関外)を仕切る関門につながる道でした。
時代は流れ、令和となった現代に至っても、いまなお煉瓦で舗装された道には往時を偲ばせるガス灯が灯り、周囲には関東大震災や横浜大空襲にさえ耐え抜いた洋風建築が数多く残されて、在りし日の横浜の風景を思い出させてくれています。
さて、そんな横浜の旅情にひたりながらやってきたのは、ここ「松翔苑 頂 関内店」さん。
横浜には美味しいお店が数多く集まっていますが、ここ「松翔苑 頂 関内店」さんは馬車道駅からは徒歩3分、関内駅からは徒歩4分という通いやすいところにあります。
外観は黒と白のコントラストを基調とし、パッと見はオシャレなバーかフレンチのような店構えです。
お肉も一頭買いされたA5ランクの黒毛和牛を使用し、希少部位もホルモンも楽しめます。
一頭買い・・・つまり、牛さんを1頭まるまる買い取って食べ尽くす、というのがコンセプト。牛さんを1頭まるまる、ってすごいですよね。
もちろん、その肉質にはこだわりにこだわったA5ランクの黒毛和牛を使用し、タレも塩の揉みダレと漬けダレは全て自家製というこだわりようという事で、大きな期待感をもっての来店となりました。
お店に入るとスタッフさんがすぐに出てきてくださり、予約しておいた個室に案内してくださいました。
そう、このお店は個室によってプライベート空間が守られているのがいいですよね。
今回予約しておいたのは、お手軽な「中将コース」(8250円)です。
焼肉の王道を一通り味わえる! というキャッチコピーも楽しい、ここ「松翔苑 頂 関内店」さんの人気のコース。
このコースは当日の仕入れ状況で内容も大きく変わりますが、基本的に何が出てきてもソンした気分にならない、オトクなコースなのが嬉しいですよね。
そして、飲兵衛に嬉しいのが、ジョッキで出てくるドリンク。たっぷりと頂けますよ!
▼キムチとナムルの盛り合わせ
まずは出てきた、焼肉屋さんの定番メニュー。
これがないと、始まらないし終われないといったところ。
カクテキ・白菜キムチ・ヤングコーン・オクラ・豆もやし・ブロッコリーと、それぞれがたっぷりなのがいいですね。
ブロッコリーは焼いてもOKで、シャッキシャキな食感が良くて、茎も美味しく食べられます。
ヤングコーンも茹で加減が絶妙でことのほか甘く、もやしも茹で加減が良くてシャキシャキな歯ごたえが嬉しくなります。
カクテキやキムチはしっかりと漬けてある深みのある味で、韓国大好きな身としては嬉しいなぁ。
このように前菜が美味しいお店は、本当に期待できるなぁと思います。
▼チョレギサラダ
スッキリとしたドレッシングが、実に食べ応えのある味わいです。
特に、カボチャがサッパリで美味しい。
量もたっぷりあるし、お野菜そのものもフレッシュでシャキシャキ。
サラダひとつとっても手抜かりのない美味しさですねぇ。
▼タンの盛り合わせ
手前からタン下・タン元・タン中というラインナップ。
タレはブラックペッパーを効かせた塩ダレです。
さっそくサッサッと炙って頂きました。
タンは火を通しすぎると硬くなるので、サッサと炙る程度でおさえるのがポイント。
タン下・タン元・タン中ともに、それぞれ違った食感が楽しめていいですね。
タン下の力強い旨味、タン元のあふれる肉汁、タン中のバランスの取れた美味しさ。噛めば噛むほどに、タンならではの旨味があふれ出て、じゅわじゅわとお口に広がります。
使われているタレも秀逸で、肉の本来の旨味を打ち消してしまわないのがいいですね。
プリッとした食感がよくて、どの部位も永遠に噛んでいたい美味しさでした。
▼もつ煮込み
焼肉屋さんでもつ煮込みが食べられるとは驚きでした。
トロトロに煮込まれたモツ・・・だけではなく、タン先も入っていて食感が楽しいです。
しっかり煮込まれて味が馴染んだタレは味噌の味も濃厚で、たっぷり入った白ネギが薬味としての役割をきちんと果たしてくれています。
これは、お酒にも白いご飯にも超絶に相性が良い、究極の逸品。
▼希少部位盛り合わせ
右からハラミ・サガリ・ゲタカルビというラインナップ。
どれも大好きな部位である上に厚みもしっかりあるので、見るだけでテンションが上がりました。
ハラミは赤身の部分で、本来はホルモンに分類される横隔膜の部分です。
噛めば噛むほどあふれる旨味と弾力は、ハラミならではの隠れた実力者。
サガリもハラミと同じく横隔膜の部分。
肉質が柔らかくて適度な脂が入っているので、食味のバランスに優れていて美味しいです。
ゲタカルビは肋骨の間のお肉で、しっかりとしたサシが入っています。
このお肉は、噛んだ瞬間にお口の中に広がる肉汁がものすごく濃厚で、食べ応えもしっかりです。
▼焼きユッケ
鉄のフライパンに入ってきたユッケ。
この状態で火にかけておくと、肉汁が溢れ出してくるのでそのタイミングでかき混ぜて食べるのだとか。
ものの3分くらいで、結構な量の肉汁があふれてきました。
さっそくマゼマゼしていただくと、これは・・・お口の中でとろけますねぇ。
噛むごとにお肉のフレッシュな甘味と滋味がジュワジュワ広がってきます。
火の通ったところ、半生のところ、それぞれの食感が異なるのが面白いですね。
味付けもしっかりしているので、特にタレなどかけなくても美味しく頂けますし、たっぷり絡めた卵黄も良い仕事してくれています。
▼タレのお肉
写真の下から時計回りにカメノコ・ザブトン・サーロインという順番です。
ザブトンとサーロインはかなりのサシが入っていて、お肉大好きさんにはたまらないビジュアル。
カメノコはしっかりした赤身肉で、肉を食べている実感が味わえる強めの食感が特徴です。
旨味は素晴らしいのに、脂はサッパリしているので中年でももたれずに頂けました。
続いては、ザブトンです。肩ロースに近い希少部位。
しっかりしたサシが誇らしげですが、そこまでしつこくないので食べやすいです。
サーロインは、言わずもがなの美味しい部位。ロイン肉に貴族称号である「サー」がついてしまうほどの実力派です。
さすがに、全体の半分以上を占めるサシはダテじゃありませんね。
お口の中に入れると、噛まなくてもジュワジュワと広がる甘さで、一気に給油完了してしまうひとくち。
これは、少しだけ食べるからありがたみもありますね。嗚呼、ご飯が欲しくなります。
▼ハンバーグ
鉄板の上でジュージュー言いながら運ばれてきたのは、なんとハンバーグさん。
こういった焼肉屋さんでハンバーグは斬新ですね。
そのまま切り分けて・・・かと思ったら、スタッフさんが手早くスプーンで鍋全体に広げて、卵黄を乗せてくださいました。
これを切り分けて食べるんだそうで・・・レアな中身部分にも、しっかりと火が通って安心して頂けますねぇ。
噛むごとにギュムッ、ギュムッ、と響いてくるひき肉の力強い味わいと肉汁。
半熟になった卵黄とも良い相性です。
噛めば噛むほどお肉の旨味が口中に炸裂して、さらにスパイスの香りもほのかに香って、スッキリと頂けました。
この鉄板の上で改めて焼くハンバーグの発想は秀逸で、これは目からウロコでした。
▼冷麺
〆の冷麺は、茶碗に1杯あってたっぷりです。
ここに来るまでにお肉をたくさん食べているので、この冷麺がちょうど良いサイズ。
スッキリしたスープに、キムチとカクテキの辛味・酸味がベストマッチ。
この、出汁にキムチの酸味と辛味が交わるのが冷麺の醍醐味だと思います。
麺ももっちりで、食べ応えは充分です。
もともと冷麺は韓国で見かける黒くて細い麺が好みでしたが、日本で見かける白くて太い麺も美味しいなと思うようになりました。
このスープだからこそ生きる、もっちりしたデンプン質の麺の食感は実に小気味よい。
お肉をたくさん食べて油っこくなった口も、この冷麺でスッキリとさせてもらえました。
▼デザート
デザートはティラミスでした。
ティラミスといっても、お皿の上にドンと盛られた豪快なビジュアルです。
個人的にティラミスは大好きなので嬉しいですねぇ。
しっとりと柔らかく、お口の中でとろけていくマスカルポーネの生地と、たっぷり振りかけられたココアパウダーの相性が良くて、最後の最後まで美味しく満足感のあるお食事となったのでした。
◆◇◆後記◆◇◆
横浜には美味しいお店はたっくさーんあるのです。
その中でも、立地もよく、雰囲気も良く、もちろん味もよくてお値段はリーズナブル。
ここまで条件の揃ったお店もなかなかありません。
そして、ここ「松翔苑 頂 関内店」さんはキャッシュレス決済に対応してくださるのもありがたいところ。
個室ではあれど呼び出しボタンを押せばスタッフさんはすぐに来てくださるし、お肉の質もお肉以外の逸品料理も上々。
さらに駅からも近くお値段もリーズナブルとあって、自信を持ってオススメできるお店だなぁと思いました。
横浜の馬車道界隈で、美味しい焼き肉をつつきながらゆったりしたお時間を過ごしたいとき。
デートに、接待に、会食に、ここ「松翔苑 頂 関内店」さんはオススメできるお店です!!
お試しを!
松翔苑 頂 関内店
045-323-9686
営業時間 17:00~23:00
定休日 日曜日
※お店の情報・メニューなどは予告なく変更となる場合があります。
※レビューはあくまでも筆者の嗜好によるもので、皆様のお好みとは異なる場合があります。