鎌倉野菜が購入できる場所といえば、鎌倉市農協連即売所(レンバイ)が有名ですが、鎌倉駅まで行かなくても購入できる場所があるのをご存知ですか？

今回は、鎌倉野菜の直売と野菜の加工品、カレーなどを提供する「鎌倉野菜市場 かん太村」を紹介します。

鎌倉野菜市場　かん太村とは

鎌倉市関谷の関谷インターの近く、田谷藤沢線(県道132号線)沿いにあります。
最寄りの大船駅からは2kmほどあるのでバスの利用がおすすめです(神奈中バス・関谷停留所下車)。
野菜は重量があるので車でのアクセスが便利です。
直売所内に無料駐車場があります。

地元で採れた新鮮な野菜を気軽に味わってもらいたいというオーナーの想いから、バーベキュー場や、福祉施設と連携して自然の中で野菜を通して楽しさや環境を学ぶ場などを提供しています。

かん太村代表の田村さんご自身も、直売所の近くの畑で鎌倉野菜を育てています。

鎌倉野菜直売所の魅力

並んでいる野菜は全て鎌倉産。田村さんが栽培する野菜の他、近隣農家さんが持ち込む野菜も並びます。

時期によっては「大ちゃんトマト」も並ぶそうです。果肉が締まって甘味があり、ゼリー状の部分が少ないのに味がしっかりしていることから地元では大人気。他のトマトは食べられない！というファンもいるトマトです。

鎌倉野菜は「少量多品目栽培」で、1つの畑にいろいろな種類の野菜を少量ずつ栽培しています。
畑の中の土を盛り上げた部分ごとに異なる野菜を栽培するため、「七色畑」と呼ばれるほど、色鮮やかな畑になるそうです。

農家さんが想いを込めてつくった野菜を農家さんから直接購入することで、誰がどんな想いで育てたのかを知ることができ、感謝の気持ちや安心感も生まれます。
そして何よりも地元ならではの新鮮な野菜を手に入れることができますね。

直売所は地産地消です。過剰な包装が不要で、運搬によって発生するCO2の削減になるので、環境負荷を軽減できます。

鎌倉には鎌倉野菜の料理が味わえる地産地消の飲食店が数多くあり、飲食店が直接仕入に来るほど定評がある野菜なのです。

訪問した時期は、夏野菜から秋野菜へと変わる移行期間(端境期)でしたが、普段スーパーではお目にかかれない珍しい野菜が並んでいました。

白いゴーヤは苦みがマイルドで、ゴーヤ好きの方は浅漬けにして召し上がるのがおすすめだそうです。

さすがは直売、お買い得に購入できて大満足です。
みずみずしく歯ごたえも抜群なので、そのまま豪快に丸かじりしても！蛇腹に切ってマリネ液に漬けたらお箸が止まりません。

地元で採れたものを地元で食べるという、本来当たり前のことのようですが、その贅沢さに気づきました。

全てのメニューに直売所の野菜

直売所の野菜を使用したメニューが味わえます。カツカレ ー(¥780)やグリーンカレー(¥620)の他、野菜天丼(¥570)、天ぷらうどん(¥650)など、季節によって使用する野菜は変わるそうです。

注文してから厨房でひとつひとつ手づくり。
ちょうどお昼時でしたので、近隣の方が訪れ、続々と注文されていました。

素揚げされた旬の鎌倉野菜がふんだんにトッピングされています。
艶やかで彩りも良く、ボリューム満点。

野菜本来の旨みをダイレクトに味わうことができ、スパイスの効いたカレーと相性が抜群、目も舌も楽しませてくれるカレーです。

購入したお食事はテイクアウト、もしくは直売所隣のスペースでいただけます。

バーベキュー場も併設！

直売所の隣にはバーベキュー場が併設されており、人数によって貸し切りも可能です (要予約) 。

野菜以外の食材、炭、カトラリー、ゴミ袋を用意するだけで気軽にバーベキューが楽しめます。
オプションサービスのピザ窯、流し素麺、かき氷(氷使い放題)を利用すれば、ワンランク上のバーベキューが楽しめますね。

これから迎える秋の行楽シーズンに利用してみてはいかがでしょうか。

かん太村を拠点に「ニュー農マル」というコミュニティが農家の人手不足を解消する取り組みを行っています。
人手を必要とする農家さんに必要な人手を送り出し、鎌倉農家さんの農作業をサポートする取り組みです。

8月には採れた野菜や野菜を使った加工品を、テラスモール湘南で開催された「Sunset Marche」に出品されたそうです。
新しい農業のスタイルをつくるプロジェクト、今後の活動から目が離せません！

単に野菜を売るだけではない、誰もが気軽に集まって交流できる場所、行きつけにしたい直売所です。
ぜひ、足を運んでみてください。