東北楽天とレイズの共通点は、キャッシュレスともう一つ
今シーズンから、日米にキャッシュレスの球場が登場する。東北楽天ゴールデンイーグルスの楽天生命パーク宮城と、タンパベイ・レイズのトロピカーナ・フィールドだ。
この両球団には、共通点がもう一つある。東北楽天は2005年、デビルレイズは1998年に最初のシーズンを迎えた。日本プロ野球(NPB)とメジャーリーグ(MLB)のそれぞれで、最も新しい球団だ。デビルレイズは、アリゾナ・ダイヤモンドバックスとともに誕生し、2008年からデビルを外してレイズとした。つけ加えると、東北楽天が属するパ・リーグとレイズのア・リーグはDH制を採用しているが、ダイヤモンドバックスはDH制のないナ・リーグだ。
デビルレイズも東北楽天も、創設当初は黒星を重ねた。ただ、デビルレイズが6年続けて地区最下位に沈み、11年目の2008年にようやく初の勝ち越しとポストシーズン進出を果たしたのに対し、東北楽天は3年目に最下位を脱し、5年目には勝ち越してクライマックス・シリーズへ進出した。レイズは2008年にワールドシリーズまで勝ち進んだが、そこで優勝することはできず、その後のポストシーズンは、3度ともディビジョン・シリーズで敗れている。一方、東北楽天は9年目に日本シリーズを制した。ポストシーズン進出は、これが2度目だった。
また、両球団(メジャーリーグと一軍)でプレーした選手は、ケビン・ウィット、岩村明憲、ジョニー・ゴームズの3人だけだ。東北楽天とダイヤモンドバックスでプレーした選手は5人いて、東北楽天&ニューヨーク・ヤンキースは10人を数える。今オフ、東北楽天に入団した2人のうち、ジャバリ・ブラッシュはサンディエゴ・パドレス(2016~17年)とロサンゼルス・エンジェルス(2018年)、アラン・ブセニッツはミネソタ・ツインズ(2017~18年)でプレーした。
なお、メジャーリーグで球場に観覧車とメリーゴーラウンドがあるのは、デトロイト・タイガースが本拠とするコメリカ・パークだ。観覧車のキャビン(客車)はボールの形をしていて、メリーゴーラウンドでは馬ではなく虎が回る。