4つの画角を使いこなす「Xperia 1 III」のカメラ作例をチェック
2021年7月に発売されたソニーのXperia 1 IIIは、「超広角」「広角」「望遠」の3つのカメラを搭載しており、更に望遠は世界初の可変式レンズを搭載して2つの画角を使い分ける事ができるため、合計4つの画角を使い分ける事が可能なスマートフォンです。
それぞれのカメラは「16mm F値2.2」「24mm F値1.7」「70mm F値2.3」「105mm F値2.8」とスマートフォンとしては明るいレンズを搭載しており、ソニーのαシリーズの技術を集約した「Photograpy Pro」でレンズや設定を使い分けて撮影が可能。
今回はこのカメラ性能に力が入ったXperia 1 IIIで実際にどんな写真が撮れるのか、カメラ性能に着目して実際の作例を紹介していきます。
まずは70mmの望遠レンズで撮影したランチのテーブルフォト。F2.3の明るいレンズのお陰でレンズ自体の自然なボケが出ており、中央の食べ物の部分のディテール感じられコンパクトデジタルカメラで撮影したような雰囲気の写真になっています。
続いて、広角レンズで夜の公園で手持ち撮影した作例。暗所かつ手持ちで被写体も風で揺れる厳しい条件でしたが、しっかりと花びらにオートフォーカスが当たって撮影することができました。三脚が用意できない状況でもこれだけ夜間の撮影ができるのは心強いところです。
スマホ三脚さえ用意すれば、全く灯りのない真っ暗なシチュエーションでもこのような作例が撮影可能。建築物のディテールと森のシルエットが綺麗に写りました。一般的に夜景に弱いスマホの超広角ですが、Xperia 1 IIIはこのように夜景撮影が楽しめるのは嬉しいところ。
Xperia 1 IIIはαシリーズ譲りの強力な追従オートフォーカスが搭載されており、105mmの望遠レンズと組み合わせるとこのように少し遠く離れた所から覗いてくる鳥類にもしっかりとフォーカスを当ててシャッターを切る事ができます。さっと出せるスマートフォンの取り回しやすい筐体、動く動物も追従してくれるオートフォーカス、遠くが撮れる望遠レンズといった条件を兼ね備えたXperia 1 IIIだからこそ撮れる被写体もあるのではないでしょうか。
二年前のXperia 1からニッチ層に向けた尖ったスマートフォンに舵を切った同シリーズですが、今回のXperia 1 IIIは本当に「カメラが好きなニッチ層」を満足させる出来に仕上がったのではないかと個人的には思います。レンズの切り替え速度なども例年のモデルから大幅に進化しており、撮影時のストレスは激減。本当に写真を撮っていて気持ち良いスマートフォンだと感じました。
より詳細なXperia 1III本体のレビューや追加の作例などは以下のレビュー記事にて紹介しているので、気になった方は是非チェックしてみてください。