作曲やAIカメラが楽しい!手のひらサイズのAIコンパニオン「rabbit r1」で今できること
2024年1月に発表された、スマートフォンでもスマートスピーカーでもない、手のひらサイズのAIコンパニオン端末「rabbit r1」。
筆者が予約していた日本向け初期ロットが6月末に届き、3週間ほど実際に持ち歩きながら生活してみたので実際にこの端末で現時点で出来る事をいくつかピックアップして紹介していきます。
1. ChatGPTのように会話する
rabbit r1は側面のボタンを押しながらトランシーバーのように話しかける事で、rabbit r1が耳を立ててユーザーの声を聞き始め、ChatGPTのようにAIとの会話をする事ができます。
現時点では英語にしか対応していないため英語で話しかける必要がありますが、ChatGPTなどをブラウザやアプリで開かなくても手元のコンパクトな端末でAIチャットが活用できるのは中々便利。
rabbit r1に搭載されている内蔵カメラによる画像の入力も可能で、目の前の様子をAIに送信して質問する事もできます。
2. 「Magic Camera」で日常をドット絵として保存する
rabbit r1のカメラはそのまま写真を撮影する事はできませんが、Magic Cameraという機能を使えばカメラとAIを連携してドット絵風の画像として日常を保存する事ができます。
撮影したMagic Cameraの画像はrabbitholeと呼ばれるWebサービス上のタイムラインに保存され、PCやスマートフォンから遡って確認する事が可能。
AIが実際の写真をベースに個性的なドット絵に仕上げてくれるため、普通にスマートフォンで日常の写真を撮り続けるよりも気軽に楽しく日々の様子を記録する事ができるのが面白いところ。
アップデートでドット絵以外のスタイルも別途声で指示する事ができるようになったので、より幅広い作風で撮る事ができるようになりました。
またウサギをフィーチャリングした「rabbit」だけに、絵のどこかにうさぎが写り込むようになっているのも特徴的。
このMagic CameraだけでもAIカメラとして面白いデバイスだと思います。
3. 「Suno」連携で好みの曲を作曲してもらう
rabbit r1はAI作曲サービス「Suno」とも連携しており、rabbithole上で連携させておけばrabbit r1に頼むだけで好みの音楽をAIに作曲してもらい、その場で再生する事ができます。
rabbit r1はBluetoothのヘッドホンやスピーカーと接続してSpotifyやApple Musicを再生する音楽プレイヤーとしても使えるので、サブスクで音楽を聴くのに加え、その日の気分で作業用BGMを作曲してもらったりといった使い方も可能。
作曲した音楽はSuno上に保存されているので、後でPCやスマートフォンを使ってブラウザから遡る事もできます。
発展途上ながら面白いAI端末
rabbit r1は当初発表された機能のうちまだ実際に使える機能は限られており、入力言語も英語に限られています。しかしスマートフォンよりもコンパクトな四角形の端末でAIの様々な力がどこでも使えるのは実際毎日持ち歩いて使っていると面白く、今後の進化の可能性を大きに感じさせてくれるデバイスです。
モバイルデータ通信に対応し、SIMさえあればWiFi環境不要でどこでも使えるのも手軽に使える魅力を高めており、機能が少なく通信量も微量のためirumoのような低価格SIMとも相性は抜群。ワンコインの通信費でAIを手軽に持ち出せるようになるため、スマホに追加で回線契約する端末としてもハードルが低いのが嬉しいところ。
同様の製品も市場にほぼ存在せず、AI系の様々なWebアプリケーションをこのサイズで持ち出せるのは唯一無二の魅力を感じます。新機能のソフトウェアアップデートも頻繁に行われており、今後もしばらくは退屈しなさそうな一台です。