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「結婚の話を持ち出すと、急に逃げ腰になる男性が多い理由」と「お母さん好きの男性が多い理由」について。

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

男性は、結婚の話を持ち出すと、急に逃げ腰になります。
それは、責任の重さを感じるからです。そして、もうひとつは、「結婚したら、もう自由にお金が使えなくなるなぁ」「結婚したら、もう他の女性とは遊べなくなるなぁ」という、自由欲求を阻害される恐れを感じるからです。

よって、つきあっている女性が結婚の話を持ち出すと、よっぽど頭のメデタイ男性でない限りは、普通、男性は逃げ腰になるものです。

私は、今のカミさんにプロポーズする前、プロポーズ中、プロポーズした後、「この女を一生食わせていけるだろうか? 俺の稼ぎで、本当に大丈夫なのだろうか?」と、少々不安になったものです。そう、私は嬉しいという気持ちも当然ありましたが、それと同時に、少しばかりブルーな気持ちも抱えたものです。←この話は、カミさんにもしたことがありませんが、そのくらい男性というものは、私も含め、結婚に関しては、強い責任と重圧を感じるものなのです。

そうですね。私が結婚した昭和の時代は、今の令和の時代と違って、男性が女性を食わしていくのが当たり前の時代でしたからね。当時は、まだまだ、共働きしている夫婦は少なかったものです。

上記の文章を読んで、お付き合いしている男性がいる女性の方は、「なんだ!」とばかり、少々不満に感じるかもしれませんが、そういった理由で、どうかご勘弁ください。逃げ腰の男性を見ても、どうぞ腹を立てないでやってくださいね。

結婚する気満々の女性からしたら、「こいつ、いつになったら私にプロポーズするのだろう?」と思うかもしれませんが、そうですねえ、結婚適齢期の男性であっても半年から1年は、つきあっている時間を要するのではないでしょうか?

男性は、結婚を意識しだすと、つきあっている女性を、自分のお母さんに会わせたがるものです。自分と女性と母親の3人で会って、その後 男性は、自分の母親に訊きます。「どう、俺の彼女?」 そこで自分の母親が、「いい子だねえ。ホント可愛らしい素敵な子ねえ。早く結婚したら…」と言ったら、男性はプロポーズの準備をするだろうし、自分の母親が「うーん、ちょっとなあ…」と言ったら、男性は、その女性との今後のおつきあいを改めて考えるかと思います。

よって、女性としては、まずは、つきあっている男性のお母さんに会う機会を設けてもらうことです。そう、プロポーズは、そのあとなのです。←そういう順番ということです。

続いて…

多くの男性は、お母さんが好きなものです。それが普通です。
まれに、お母さんがそんなに好きじゃない男性もいますが、私は、お母さんのことが好きで、お母さんを大事にする男性と結婚したほうが、女性は幸せになる可能性が高いと思っています。←これは、私の個人的な意見ではなく、長年心理臨床を積み重ねてきた心理カウンセラーの立場からモノ申しています。

男性が、お母さんが好きな理由は、小さい頃から、ずっとお母さんに愛されてきたからです。ずっとお母さんから可愛がってもらってきたからです。だから今も、お母さんのことが好きなのです。それにお母さんには、オッパイという強烈な武器がありますからね。だから男性は、お母さんのことが今も好きだと思う次第です。

女性は、自分もオッパイを持っているので、男性ほどお母さんに固執しません。
男性は、自分が持ってないものを持っているので、今もお母さんが好きなのです。←このオッパイ説は、確か精神分析で習いました。ちなみに、この場合の固執とは、 過去の出来事がいつまでも心の内に残り、影響を及ぼす…という意味です。

お母さんが好きじゃない男性は、自分が求めて得られなかった理想の母親を、自分のつきあっている女性に対し求めます。それは、女性にとって、非常にしんどいことではないでしょうか?
だって、そういう男性って、つきあっている女性に対し、無条件の、そして無償の愛を、貪(むさぼ)るように求めるのですよ。←これは、「想像しただけでも、恐ろしい」ということが、おわかりになるかと思います。そう、思わず言いたくなってしまいますよね。「私は、あなたの母親なんかじゃないんだから!」って…。

私が、「どうせ結婚するのなら、お母さん好きの男性の方がいいよ」というのは、上記の理由からです。

でも、いよいよ結婚が近くなってきたら、そして結婚したら、男性には、「世の中で1番好きな女性は、自分の奥さん! そして、その次が自分のお母さん!!」という状態になっていて欲しいものですよね。そりゃあ、そうです。このあたりは、男性陣には、ホント頑張って欲しいところです。

というわけで、
女性の皆さんへ。どうぞ男性の心理を、理解してやってください。
男性の皆さんへ。どうぞ女性を、真っ直ぐにしっかりと愛してください。

今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。

心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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