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【肝臓が悪くなるとどうなる?】肝臓の色々な働きから分かりやすく解説!

ご覧いただきありがとうございます。

おがちゃん先生です。

今回は「肝臓の色々な働きと体の不調」を解説していきます。

今回の目次

  1. 肝臓はどんな臓器?
  2. 肝臓の色々な働きと体の不調
  3. 健康な肝臓のための生活習慣
  4. 最後に

【1】肝臓はどんな臓器?

肝臓は右上腹部にある大きな臓器です。

様々な働きをしているため「体内の化学工場」といった存在です。

【2】肝臓の色々な働きと体の不調

ここでは「肝臓の様々な働き」と「肝臓が悪くなることで現れる不調」を解説していきます。

①胆汁の生成と黄疸

肝臓は、ビリルビン(黄色い色素)などから「胆汁」という液体を作っています。

肝臓が悪くなると、この「ビリルビンが血液中に多く流出してし、皮膚や目が黄色っぽくなる(黄疸)ことがあります。

胆汁とは、脂肪を消化しやすくする液体。

②アルブミンの合成とむくみ

肝臓は「アルブミン」というタンパク質の一種を合成しています。

肝臓が悪くなると、アルブミンの合成が減少することにより、水分バランスが乱れて「むくみ」が起こります。

アルブミンという物質は、体内の水分バランス(浸透圧)を正常に保つために重要な物質。

③アルコールの分解と二日酔い

肝臓はアルコール(お酒)を分解する役割があります。

肝臓が悪くなると、アルコールの分解が追いつかず、有毒物質である「アセトアルデヒド」が蓄積するため二日酔いになりやすいです。

アルコール以外にも肝臓は「解毒作用」があるため、その機能が低下すると、だるさ・倦怠感・食欲不振などが起こることもあります。

④血糖値の調節と異常

肝臓は、糖を蓄えて血糖値を下げたり、放出して血糖値を上げたりします。

肝臓が悪くなると「食後は高血糖」になりやすく、「空腹時は低血糖」になりやすいです。

⑤アンモニアの分解と口臭

肝臓は「アンモニア」を分解する役割があります。

肝臓が悪くなると、アンモニアの分解が追いつかず、それが口臭として現れる(アンモニア口臭)ことがあります。

⑥血液凝固因子と出血傾向

肝臓は「血液凝固因子(血を固める材料)」を作る役割があります。

肝臓が悪くなると、血液凝固因子の合成が減少し、血が止まりにくい(鼻血など)といった症状が現れることがあります。

この他にも、手のひらが赤くなる(手掌紅斑)などの症状が現れることがありますが、代表的なものはここまで紹介したものです。

【3】健康な肝臓のための生活習慣

健康な肝臓を保つためには、下のような生活習慣を意識してみると良いでしょう。

  • 脂肪を摂り過ぎない
  • お酒を飲み過ぎない
  • 肥満の解消
  • 適度な運動
  • 適切な睡眠
  • よく噛んで食べる…食後の急激な血糖値の上昇を防ぐため
  • 禁煙など

【4】最後に

肝臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれていて、悪くなっていたとしても初期は自覚症状が現れにくいです。

そのため、自覚的な症状がなくとも生活習慣を整え、定期的に健康診断を受けて自分の状態を知ることが大切です。

最後までご覧頂きありがとうございました!

こちらの記事が記念すべき【600】本目の記事でした。Yahoo!エキスパートをいつもご覧頂きありがとうございます。より良い記事が提供できるように努めていきたいと思います。

身体の構造や仕組みを分かりやすく解説!/0から学ぶ解剖生理学サロン運営/JSTAS認定整体師/東京リエイチ整体アカデミー非常勤講師/bijou解剖ボディケアスクール講師

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