同日の15試合中5試合がサヨナラで決着。エンジェルスよりも奇妙なサヨナラ負けを喫したのは…
7月8日に行われた15試合のうち、3分の1の5試合は、ウォーク・オフ(サヨナラ)で勝負がついた。
サヨナラ負けを喫した5チーム中、最も勝利に近づいたのは、ロサンゼルス・エンジェルスだ。2点のリードで9回裏を迎え、ライセル・イグレシアスは、最初の2人をアウトに仕留めた。あと1アウトを取れば、試合終了となる。ところが、3人目以降に4本のヒット――単打、二塁打、単打、単打――を続けて打たれ、逆転された。
シカゴ・カブスも、9回裏が始まった時点ではリードしていたが、1死から犠牲フライで同点に追いつかれた。なので、カブスが近づいたのは、勝利まであと2アウトだ。
ただ、奇妙なサヨナラ負けという点では、エンジェルスよりもタンパベイ・レイズのほうが上だろう。1対1の10回裏、無死二塁から送りバントと四球により、1死一、三塁となった後、マット・ウィスラーがボークを犯し、三塁走者に生還された。ウォーク・オフならぬ、ボーク・オフといったところだ。
イライアス・スポーツ・ビューローによると、1920年以降のウォーク・オフ・ボーク(サヨナラ・ボーク)は、これが23試合目だという。レイズは、100年以上のスパンにおいて、ボークでサヨナラ負けを喫した23チームということになる。
なお、イグレシアスが4人以上に続けてヒットを打たれたのは、先発登板を含めても、キャリア初。一方、ウィスラーのボークは、通算8度目だ。2人は、どちらも2015年にメジャーデビューした。2018年には、シンシナティ・レッズでブルペンメイトだったこともある。