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ABSとPBTの違いと特徴!個人的にはPBTしか勝たん

ばんかWebディレクター/ITツールエバンジェリスト

メカニカルキーボードのキーキャップに使われる素材には、主に「ABS」(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)と「PBT」(ポリブチレンテレフタレート)があります。

それぞれ特有の特徴があります。個人的にはPBTのキーキャップしか好みませんので、キーボード選びの際は必ずチェックしています。

今回はそれぞれの違いについてご紹介します。

ABSキーキャップ

ABSは、軽量で加工が容易なプラスチック素材。多くの一般的なキーボードや家電製品に用いられています。

耐衝撃性に優れており、明るい色や光沢のある仕上がりを実現できます。

また、加工が容易でコストが低いため、一般的なキーボードに広く使用されます。

■ メリット

・製造コストが低いため、安価で購入しやすい。

・色やデザインのバリエーションが豊富。

■ デメリット

・長期間使用すると光沢が失われ、キーキャップがテカる。

・摩耗しやすいため、キーキャップの印字が薄れていく。

PBTキーキャップ

PBTは、耐熱性や耐摩耗性に優れたプラスチック素材。高品質なキーボードで採用されることが多いです。

高い耐熱性と耐摩耗性を持つため、ABSのような長期間使用してのテカりなどが起こりにくく、摩耗による印字の消失もない。

また、質感に大きな違いがある。PBTはマットな質感が特徴で、指で触ったときの感触が心地よく、打鍵感が気持ちいい。

■ メリット

・長期間使用しても質感が持続する。

・剛性が高く、しっかりとした打鍵感が得られる。

・紫外線にも強く、色褪せや摩耗が少ない。

■ デメリット

・製造コストが高いため、製品自体の価格が比較的高くなる。

PBTを使うと、ABSには戻れない

私がPBT素材のキーボードを初めて使ったのは、HHKBでした。キーボードに手を置いた瞬間から、もう違う。全然違う。

ABSのキーキャップは、ちょっとペタペタします。指に引っ付く感じがあって、軽快なタイピングができません。

特に夏場、指先に汗をかくようなときは如実に感じられます。

しかも、長く使っていると徐々にテカテカと光沢が出てきて、油っぽくなり、印字もかすれてくる。非常に汚い印象を受けます。

PBTのマットな質感は、一度使ったら病みつきになるほどの心地よさ。サラサラとした肌触りが心地良いし、見た目にも高級感があります。

最近は、HHKBよりもキーボードの高さが低く、薄型のメカニカルキーボードを愛用しています。

PBT素材のキーキャップを採用しているキーボードは「Keychron(Pro、Max)」「NuPhy」などが挙げられますが、個人的にはNuPhy Air60 V2が一番のお気に入り。

タイピングをしたときの気持ちよさがダントツで、いつまでもキーボードを叩いていたいぐらい快感です。

Webディレクター/ITツールエバンジェリスト

月間50万PVを達成する「あなたのスイッチを押すブログ」の中の人。Webディレクターとしてサラリーマンをやりつつ、個人でブログや執筆活動をするパラレルキャリアを実施中。iPhone・Mac・Webツールやアプリの活用方法を提案する「ITツールエバンジェリスト」です。

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