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【シンプルライフ】本気で辛口アドバイス!捨てるよりも大切な3つの考え方

鈴木久美子片付け・収納専門家

片付け・収納の専門家、鈴木久美子です。私は、片付けや収納の悩みを解消する仕事をしています。ご自宅に直接、ご訪問することがい多いですが、オンラインでのアドバイスも行っています。

よく、断捨離術や、捨てる方法、などが話題に出てきますが、その前に、もっと大切なことは、物を無駄に増やしすぎない、ということです。もちろん、増えすぎた物に対しては、手放していく必要がありますが、一旦、物が減ったからと、また増やしていくようでは本末転倒です。

今回は、快適な暮らしのために必要な、捨てるよりも大切な物を増やさない3つの考え方をご紹介したいと思います。

スペースを確認してから購入する

スペースは限られているので、物のサイズとスペースを考えてから購入する
スペースは限られているので、物のサイズとスペースを考えてから購入する

洗濯機とか、家具とか、大きな物を購入するときは、必ずスペースや数を意識していると思います。一般的に洗濯機を置けるスペースは1つしかなく、1つ購入すると、1つ手放すのが当然ですよね。どんな物に対してもこの考えをしてほしいです。

例えば、靴を1足購入するときも、自分の靴箱には6足が適正量だから、1つ購入すると1つ手放さないといけない、と先に考えてから購入を検討します。長いロングブーツを買うなら、靴箱のどのスペースに入るのか、計測をしてから買います。

例えば、キッチンの調理ツールを買うときも、ツールを入れるスペースの長さを確認し、ツールがその場所に収まるかを確認してから買います。

当たり前ですが、物を選ぶときは、スペースも検討材料の1つとして入れなくては、購入してから収納に悩むということになってしまいます。

人がいて、家があり、収納スペースが先に存在するんです。物は、後から仲間入りさせるので、物のサイズを考えるしかないですよね。

後から購入した物のサイズに合わせて、家のサイズを変えたり、自分が悩んだり、そんなことってなんか違うと思いませんか?

自分にとって少し上質な物を手に入れるようにする

高級ブランドやバッグでなくても、自分にとっての上質が基準
高級ブランドやバッグでなくても、自分にとっての上質が基準

皆さんは、物を購入するとき、『安い!』と、思う物を購入することが多いですか?『高いな』と思うものを購入することが多いですか?

一般的に、人は安かった、という理由で購入したものを、あまり大事にしません。少し、高かった物だからこそ、その物をしっかり長く愛用したいと思い、その物以外はあまり必要ないと思うようになります。

では、値段が高ければいいのか、というと、そうでもありませんが、少なくとも自分の価値観に合わせて、『安い』と思う物を買うよりも、『少し上質だな』、と感じる物を購入することが非常に大切です。値段が高すぎるともったいなくて使えない、なんていう事にもなりかねませんので、できれば自分にとって、ちょっと上質ぐらいがベストだと思います。

もちろん、安い物を否定しているわけでもないんです。私自身も、100均で購入した収納グッズを長い間愛用していたり、プチプラのアイテムでも大好きな物はいっぱいあります。

ただ、安い物は、すぐに増えてしまいやすい物です。

限られたスペースを、どんな物と一緒に過ごしていきたいかをイメージしてみて下さい。

物の最後まで面倒を見る覚悟を決める

すでに20年以上愛用している片手鍋。この子を最後まで面倒みようと決めています。
すでに20年以上愛用している片手鍋。この子を最後まで面倒みようと決めています。

3つめはちょっとハードルが高めのことをお伝えします。ペットを飼うときは、最後まで面倒みれるの?とよく子どもに聞いたりしますよね。生き物を買うので当然です。金魚でも鳥でも、きちんと最後まで面倒を見ることを考えてから飼うはずです。

では、物の場合はどうでしょうか?

安かった、かわいい、なんかちょっと使えそうかも…、と、簡単な理由で手に入れていませんか?

その手にした一瞬の満足感だけのために、物を家に招きいれて大丈夫ですか?

その物の最後はどうなるのでしょうか?

しっかり愛着をもってかわいがり、興味がなくなったり、使わなくなったときに、どうするんですか?使わなくなったとき、捨てる勇気はありますか?捨てなくても、売る事ができますか?

もちろん、一生使い続ける、とかでなくて大丈夫ですが、使わなくなったとき、ボロボロになってきたとき、他の物に目移りしてしまったとき、他に新しい物の買ったとき、その物はどうするのか、考えてみて下さい。

粗品のマグカップ1つでも、もらうときは気軽でも、手放すときは苦しいものです。

捨てられないんだったら、買わない!もらわない!!

物にだって最後の時がくるんです。

物を1つ買うのに、そんなこと考えたこともなかった、という人も多いのではないでしょうか?

物を手にする際に、当たり前のルールとして習慣になれば、片付け、断捨離などに苦しむことなく、常にスッキリした暮らしが続くはずです。

さらに、家の中のどこを見ても、1つ1つ自分にとって愛着のある、大好きな物に囲まれる暮らしの素晴らしさを実感できると思います。

筆者:鈴木久美子(片付け・収納の専門家)
整理収納アドバイザー1級、クリンネスト1級の資格を持ち、片付けや収納に悩む個人宅にご訪問し、片付けや収納の悩みを解決し、オンラインレッスンでも全国から依頼を受ける。TV、メディア出演多数。Instagram公式YouTubeチャンネルでは毎日の暮らしにちょっと役立つ情報を発信中。

片付け・収納専門家

整理収納アドバイザー1級、住宅収納スペシャリストの資格を保有し、片付け・収納の専門家として活動中。個人宅の片付け、収納のサポートを中心に、講座、記事執筆、Instagram、YouTubeなどで暮らしに役立つ情報を発信している。TV(NHKニュース7、ZIP、ラヴィット、ズームインサタデーなど)メディア出演多数。整理収納アドバイザー2級認定講師として整理収納アドバイザーの育成もしている。

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