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長期のキャンプ旅には何が必要?日本一周した旅人が解説!秋の連休前に揃えたい、あると役立つ道具リスト

たびんちゅや節約キャンプ旅研究家

連休中にキャンプもしくは車中泊をしながら長期の旅をしてみたい!と考えている方は多いのではないでしょうか?

「でも、キャンプ道具は一通り揃っているけど一週間を超えるような旅では何が必要なのか分からない…」

実際、一泊二日のキャンプでは困らなかった装備でも、長期の旅になるとトラブル解決に色々なアイテムが必要になります。

そこで、日本一周を経験したことがある筆者が、連休前に揃えたい持ってると役立つ道具リストを経験談も交えて解説します。

初めての長旅に不安を持っている方は自動車移動が良いでしょう。イザという時は車中泊も出来ますからね。

私は今までに、チャリンコ、バイク、自動車、徒歩で旅人をしてきましたが、今回は自動車移動でのキャンプ旅で必要だと思う持ち物を選んでみました。

必要最低限の装備

短期のキャンプなら以下に挙げる必要最低限のアイテムがあれば何とかなります。

まずはプライベート空間を確保するテント、眠るために必要なマットシュラフ、暗い場所を明るく照らすヘッドライト

【住居】
① テント装備一式
② マット
③ シュラフ
④ ヘッドライト

次に自炊をする為に必要なアイテム。

箸やスプーンなどのカトラリー、鍋やフライパンになるクッカー、熱源になるキャンプ用ストーブ、そして水や食料

【食事】
⑤ カトラリー
⑥ クッカー
⑦ キャンプ用ストーブ
⑧ 水や食料

最後にキャンプ道具を収納するバッグと身の回りの衛生管理をする洗面用具と下着

【住居】
⑨ バッグ
⑩ 洗面用具と下着

一泊二日の夏キャンプなら上記の10アイテムだけで過ごすことが出来ます。

「あれ!焚き火台、薪、イス、ペグハンマー、ランタン、マクラ、保冷剤、着替え、は必要ないの?」と思われるかも知れません。

私の場合、焚き火をする時はキャンプ場のカマドを使って薪は現地調達お座敷スタイルなのでイスは使いませんでした。

拾った石でペグを打つのでペグハンマーは使用したことがありません。

ヘッドライトの明かりで十分なのでランタンやランタンハンガーは必要なし。

マクラは収納袋に衣類を詰めたもので代用します。

食材を買った時にスーパーマーケットで もらった氷があれば保冷剤は必要ありません。

一泊二日なら下着のままでシュラフに入るので着替えも必要ありません

このように極端に道具を減らすスタイルもありますが、必要に応じて各自でアイテムを追加して下さいね。

次の項では、一通り揃っているキャンプ道具以外で私が長期キャンプに持ってきて良かったと実感したアイテムを紹介します。

10アイテムだけでキャンプ
10アイテムだけでキャンプ

タープ

秋のキャンプは寒暖差が激しいのでタープがあると便利です。

タープがあれば、日差しを避けるだけでなく雨も防ぐことが出来ます。

特に暑さに弱い犬連れのキャンプでは必須ですね。

長期キャンプでは悪天候に当たる確率が高くなるのですがタープがあればテントへ出入りする時に濡れないのでストレスもありません。

撤収時もタープ以外は濡れないので比較的に楽に行えます。

衣類と洗濯用アイテム

・下着・普段着・予備の着替え
・レジ袋
・ロープ
・クリップ
・石鹸

長期のキャンプでは洗濯物が溜まると思われがちですよね。

しかし、洗濯を毎日すれば持って行く着替えは少量で済みます。

私は一年間の旅でも下着、Tシャツ、靴下を各3枚ジャケット、ズボンを各1着、そしてウィンドブレーカー上下1着(風を通さないアウターとズボン)を着替え・防寒着・就寝着を兼用して過ごしていました。

洗濯をする場合、「移動中にコインランドリーを使う」もしくは「キャンプ場で洗う」の2通りがあります。

下着程度でしたら短時間で手洗いできますが、キャンプ場によっては洗濯を禁止している場合もあるので事前にルールを確認した方が良いです。

あと、下水道や浄化槽が整備されていない場所では洗濯を控えましょう。

洗濯の際にはレジ袋があれば、バケツ代わりに使えるので便利です。石鹸を使えば環境にも優しいです。

レジ袋はゴミ袋や他の用途でも使えるので大き目の袋があれば役立ちます。

そして、洗濯物を干す必要があるのでロープも必要です。

私は洗濯バサミの代わりに小さなダブルクリップを使っています。

雨具

・レインウエア上下
・折り畳み傘
・折り畳み長靴
・サンダル

一週間以上の旅になると雨の日にキャンプをすることもあるでしょう。

土砂降りの中でテントを設営することがあるのでレインウエアは必須です。

あと、テントに出入りする際には軽量な折り畳み傘もあると便利です。

そして、サンダルがあれば雨の日に足が濡れても気になりません。

綺麗な渓流や海にも気軽に入ることが出来ますからね。

ただ、夏ならサンダルでも良いのですが寒い季節は足が濡れると不快です。

雨が降っていなくても朝露で濡れた草むらを歩くだけで足元がビショ濡れになることもあります。

そんな時はコンパクトに折り畳める長靴を使うと快適でした。

サンダルや長靴をテントの出入り口の前に置いておけば、買い出しやお風呂でキャンプ場を離れる際の防犯対策にも役立ちます。

防寒着

・ダウンジャケット
・ダウンパンツ

北海道や標高の高い場所でキャンプをする場合は防寒着が必要になります。

以前、お盆の時期に北海道の礼文島でキャンプをしたことがあるのですが、晴れていても気温が18度までしか上がらず、とても寒かったという経験があります。

私はコンパクトで軽量なダウンジャケットとダウンパンツを防寒着として使っています。

真冬でなければ薄い羽毛製品でも暖かく過ごすことができるでしょう。

保険証とマスク

・保険証
・マスク

長期の旅になると病気やケガをするリスクが高くなります。

その際に病院へ行くこともあるでしょう。

以前、沖縄県の石垣島をバイクでキャンプ旅をした時に虫歯の痛みに耐えきれずに歯科医院へ行ったことがありました。

貧乏旅をしていたので、保険証を持ってきて予算的に助かりました。

北海道では車移動のキャンプ旅で子供(息子2歳)が高熱を出してしまい、夜間の救急病院へ行ったこともあります。

なので、長期旅には保険証とマスクは必須ですね。

救急セット

【救急セット】
・消毒薬
・カットバン
・カット脱脂綿
・消毒綿
・包帯
・ポケットティッシュ
・痛み止め
・毛抜き

病院へ行くまでもない怪我や病気をした場合は救急セットがあれば何とかなります。

以前、バイク旅で林道を走行中に転倒して片腕が血だらけになった時は片手でフタが開けられる消毒液が役立ちました。

それと野外では指にトゲが刺さることが多いので毛抜きも必需品です。

あと、花粉症の方は常備薬も忘れずに。

予備の燃料

・予備のストーブ燃料
・予備のライター

ガス式ストーブの燃料(OD缶)は通常ならホームセンターやアウトドアショップで購入できます。

しかし、離島へ行く場合は手に入れることが出来ない場合があります。

フェリーで離島へキャンプへ行く場合は予備の燃料も持って行くと良いでしょう。

そして、予備のライターもあると安心です。

もし、ストーブの燃料に灯油を使っているのなら問題はありません。

灯油はガソリンスタンドがあれば手に入れることが出来ますからね。

灯油が使える液体燃料式ストーブ
灯油が使える液体燃料式ストーブ

トイレットペーパーと密閉袋

・予備のトイレットペーパー
・密閉袋

長旅で意外と消費が多いのがトイレットペーパーです。

私は石鹸で食器洗いをしているので、汚れ落ちを良くするために事前にトイレットペーパーで油汚れを拭き取っています。

他にも水で少し濡らしてウェットティッシュとして使ったり、使用済みの紙ゴミを乾かして着火材として燃やしたりしています。

旅先でもトイレットペーパーを1個単位で買えると思いますが、高いので予備をいくつか持って行く方が経済的です。自動車移動なら邪魔になりませんからね。

あと、トイレットペーパーの水濡れ防止にジップロックなどの密閉袋も数枚持って行くと良いでしょう。

大・中・小とサイズを揃えておけば防水対策や生ごみ対策に役立ちます。

筆記用具と裁縫用具

シャーペンも使うなら消しゴムもセットで
シャーペンも使うなら消しゴムもセットで

・ボールペン
・油性ペン細
・針と糸とゴム紐

スマホを使い始めてから筆記用具を手にすることが かなり減りました。

昔はキャンプ場で仲良くなった旅人と住所交換をしたりや日記を書く時にペンを使っていましたが、今やスマホの時代で何でもQRコードを読み取るだけですからね。

しかし、長旅になるとセルフ式のキャンプ場を利用する事もあります。

セルフ式とはキャンプ場の管理棟や炊事棟に受付用紙が置いてあり、利用する人が各自で名前や住所を記入してポストへ投函する方式のことです。

通常はボールペンが置いてあるのですが、無くなっていることもあります。

そんな時は筆記用具があると便利です。

あと、油性ペンはキャンプ用品や密閉袋の食材を整理する時にアイテム名や日付を書いていました。

そして、長旅になると衣類やバッグが破損することがあります。

裁縫セットも準備しておくと安心です。

水着・水泳帽・ゴーグル

・水着
・水泳帽
・ゴーグル

行き当たりばったりの旅では、お風呂に入れないこともよくあります。

近くに日帰り入浴できるホテルや旅館もない時は、温水プールを利用するのもありです。

市営の温水プールなら比較的に利用料金が安くてシャワールームもあるし、サウナやジャグジーが付属している場合もあります。

また、水着があれば川や海で泳ぐ事も出来るし、海水浴場に行けば屋外の冷水シャワーを使うことも出来ます。

経験上、冷水シャワーなら無料で使える場合が多かったですね。

充電器・モバイルバッテリー

充電器
モバイルバッテリー
USBケーブル

自動車なら移動中に充電ができます。

既に車のシガーソケットに充電器を備え付けている方は多いでしょう。

しかし、スマホ、デジカメ、モバイルバッテリー、ライトなど充電する機器が増えるとUSBケーブルが足りなくなることがあります。

移動中に全ての機器の充電が終わるようにUSBケーブルを多めに用意すると良いですね。

最後に

今回は個人的な主観で必要と感じたアイテムを紹介しました。

旅のスタイルやスケジュール次第では更に必要なアイテムもあるでしょう。

子供がいれば、母子手帳や お絵かき帳など。

愛犬ならドッグフードやフィラリア症の予防薬など。フィラリア症が少ない北海道では薬が高額でしたので。

物価高で宿泊費も高額になった今、リーズナブルなキャンプ旅で観光に出掛けてみるのはいかがでしょうか?

節約キャンプ旅研究家

お金を掛けずにキャンプや車中泊をしながら野宿旅を楽しむ方法や旅のトラブル対策などを紹介しています。 他にも自作のキャンプ道具やキャンプ・車中泊の裏技なども発信しています。

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