2024年夏の青春18きっぷの発売が7月10日から開始される。発売期間は8月31日までで利用期間は7月20日から9月10日までの任意の5日間となり、複数名での利用も可能だ。販売価格は12,050円となる。

　青春18きっぷは、JR線の快速・普通列車の普通車自由席、BRT路線、JR西日本宮島フェリーに乗り放題のフリーきっぷであるが、2024年7月8日付記事（日本でここだけ！？「青春18きっぷ」で乗車できるタクシーがあるって本当！？）では、豪雨災害により不通となっている青森県のJR津軽線の蟹田―三厩間で代行輸送のタクシーに乗車できることを紹介した。JR津軽線の代行タクシーはデマンド便により運行されているが、日中の9時から14時20分までに蟹田駅を発車する「わんタク定時便」4便のほか、9時から16時30分までの間であれば30分間隔で「わんタクフリー便」の予約配車も利用できる。

　その後、読者の方から2023年7月から豪雨被害により不通となっている山口県のJR美祢線でもタクシーによる代行輸送が行われているという情報を寄せていただいた。JR美祢線は山陽本線の厚狭駅と山陰本線の長門市駅46.0kmを結ぶ路線で、沿線はセメントの原料となる石灰石の産地となっている。

　美祢線の代行輸送は、厚狭駅と長門市駅の間に9往復の代行バスが設定されているが、厚狭駅の隣にある湯ノ峠駅までの区間については、代行バスのルートからは外れることから代行バスとは別に厚狭―湯ノ峠間に9往復の代行タクシーが設定されている。しかし、区間と便数が限られていることから、津軽線の代行タクシー「わんタク定時便」「わんタクフリー便」と比較すると利用機会は限定的だ。

（了）