【ガーデニング】観賞用なの?育成用なの?鉢で花を育てるときに知っておくべきポイントとは
こんにちは、グロ子です。
今年の夏は暑かったですね。
最高気温が40度近い日が続いたため、我が家では暑さに弱い庭の花が枯れてしまいました。
地植えで花が育たなくなってきた、という実感があります。
鉢で花を育てよう
ここ数年、花を庭に直接植えるのをやめて、鉢やプランターで育てる人が増えています。
鉢植えの花なら遮光ネットに入れたり、豪雨を避けることが簡単で、温度変化に対応しやすい。
多年草の夏越しや冬越しも楽になります。
鉢の方が管理が簡単なのです。
「鉢に花を植える」となると、つい寄せ植えを連想してしまいます。
でも寄せ植えのイメージで植えてしまうと、花は短期間しか持ちません。
花を鉢に植える場合、それは観賞用か、育成用かを区別して考えましょう。
観賞用と育成用では、鉢への植え方が全く違います
寄せ植えの花は育ちにくい
寄せ植えのような観賞目的の鉢花は、長期に花を育てるという視点がありません。
根鉢を崩して苗を密に近づけ、咲いた花が統一感を持ってまとまるようにします。
寄せ植えは根っこのついた花束だと思ってください。
作ってから3ヵ月くらいで解体するので、花が大きく育たなくてもかまいません。
むしろ大きく育って全体のバランスが崩れては困るのです。
育成するなら一鉢一株
花を鉢で育成するなら、成長する余白が大切です。
苗は一鉢に一株植えるようにし、そのままの状態で数年育てることを目標とします。
鉢のサイズは苗のポットより1号か2号だけ、一回り大きいものを選びます。
成長スぺ―スを重視する余り、一気に大きな鉢に植えないようにしてください。
鉢は地植えと土の乾き方が違います。
大き過ぎる鉢に植えてしまうと、土が乾かずに根が腐ることが多いのです。
苗をいきなり大きな鉢に植えるのは、むしろ枯れる原因になります。
鉢のサイズは一号が3cmで考えます。
3号ポットは開口部の直径が9cmのポリポットです。
3号ポットを植え替えるなら、4号か5号の鉢に植え替えてください。
最近、花期にたくさん分岐して広がる花が増えています。
マーガレットやペチュニア、カリブラコアなどがそうです。
育成用に一株植えをしていても、花の時期になると観賞用として立派に通用します。
一株でも開花期に大きく広がる多年草は、育成しながらなおかつ観賞もできる。
今一番人気がある花で、私も大好きです。
品種を混ぜずに同一品種を植える
大きめのプランターに複数株植えたい場合は、花の種類は同一品種を植えましょう。
同じ花でないと管理が変わってしまいます。
プランター内で冬越し、夏越しのタイミングが違う花があると枯れる原因になります。
植え付け時の株の間隔にも気をつけてください。
ラベルを確認し、成長の余地を空けた間隔をとって植え付けましょう。
一鉢植えならどのくらいの間隔になるかを考え、同等のスペースがあるなら問題ありません。
なぜか消える球根も鉢で育成しよう
植えっぱなしで毎年咲くはずの球根の花。
地植えにすると3年目あたりで影も形もなくなってしまいます。
夏越しに失敗するためです。
私はこの手のクロッカス、フリージア、スノードロップなどの球根は鉢で育ています。
夏は日陰で管理できるので、地植えのように消えることも減り、分球して増える場合もあります。
植えの写真はクロッカス。
鉢管理に変えてからは毎年咲くようになりました。
花が咲くとこのまま飾ります。
球根を育成しながら、花期には観賞用としています。
まとめ
鉢で育成するのに向いているのは、多年草や球根類です。
庭では冬越ししにくいマーガレットやセンニチコウでも、鉢管理で防寒すれば意外と簡単に育ちます。
育成用の鉢やプランターは、花の咲かない時期にはつまらなく感じます。
地上部が消える多年草などは、存在すら忘れてしまいがち。
でも何年も育てることで、とても愛着が湧いてきます。
多年草を鉢で上手く育て、10年以上花を咲かせているガーデナーさんがたくさんおられます
多年草が庭で育ちにくくなったら、鉢で育ててみてください。
夏に花を枯らしてガーデニングが嫌になる人は多いと思います。
頑張って水やりしたのに、今年は私もたくさんの花を枯らしてしまいました。
でも枯らすことを怖がっていてはなにもできません。
いろいろな育て方を工夫して、花を育てる楽しさを追求したいと思っています。