【四国地方】14日(火)にかけて大雨のおそれ 土砂災害への厳重警戒続く
四国地方は来週14日(火)にかけて大雨のおそれがあります。これまでの大雨で、すでに7月1か月の降水量の平年値を大きく上回っている所があります。しばらくは土砂災害に厳重な警戒をしてください。身の安全を第一に考えた行動を心掛けてください。
すでに記録的な大雨に
西日本や東日本では、梅雨前線や低気圧の影響で記録的な大雨になっています。四国地方は5日(日)午後3時の降り始めから10日(金)午前11時までの降水量が、高知県馬路村魚梁瀬(うまじむら・やなせ)で662.0ミリと600ミリを超えています。
愛媛県西予市宇和で394.5ミリ、松山でも335.5ミリなど、普段は大雨の少ない瀬戸内側でも大雨となり、7月1か月の降水量の平年値を大きく上回っています。
これまでの大雨で、地盤がかなり緩んでいます。すでに土砂災害が発生している所もあり、依然として土の中に含まれる水分量が愛媛県や徳島県を中心に多くなっています。
11日(土)は瀬戸内を中心に大雨のおそれ
各地で土砂災害の危険性が高まっている中、11日(土)は低気圧が日本付近を通過する見通しです。この低気圧に向かう湿った空気が四国付近で収束しやすく、11日(土)未明から朝にかけて、瀬戸内側を中心に線状降水帯が発生するおそれがあります。
■11日(土)に予想される1時間降水量(多い所)
瀬戸内側 40ミリ
太平洋側 50ミリ
雷を伴い、瀬戸内側ではバケツをひっくり返したような激しい雨が、太平洋側では滝のような非常に激しい雨が見込まれています。
■11日(土)正午までに予想される24時間降水量(多い所)
瀬戸内側 150ミリ
太平洋側 200ミリ
■12日(日)正午までに予想される48時間降水量(多い所)
瀬戸内側 150~250ミリ
太平洋側 250~350ミリ
すでに大雨になっている所に、さらに雨の量が増える見通しです。災害発生のリスクがさらに高まる危険性があります。引き続き、土砂災害に厳重な警戒をお願いします。低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒をしてください。落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。
早めに身の安全の確保を
暗い時間帯が雨のピークになる可能性があります。山、崖や川の近くにお住まいの方を中心に、ハザードマップで周囲に災害リスクがないか、改めて確認をしてください。
ハザードマップポータルサイトで、誰でも簡単に身の回りの危険を確認することができます。
危険がある場合は、周囲と声を掛け合いながら、明るいうちに安全な所に身をおけるようにしておきましょう。
暗い時間帯に外に出ることは危険な場合があります。やむを得ない場合は、山や崖、川からは離れた2階以上に移動するようにしてください。
最新の雨雲の動きや、土砂災害や洪水害などの危険度は気象庁のホームページでも確認することができます。
安全な所にいながら、川の氾濫状況などが確認できます。決して、川や畑の様子などを見に行ったりしないでください。
週明け14日(火)にかけて大雨に警戒を
10日(金)午前11時現在、高松地方気象台発表の週間予報では、週明け14日(火)にかけて、前線の活動が活発になれば大雨が続くおそれがあります。
上記11日(土)未明から朝以外にも、12日(日)には寒冷前線が通過するため、未明から朝を中心に雨足が強まる可能性があります。
雨がいったん弱まるタイミングがあっても油断せず、引き続き土砂災害に厳重な警戒をしてください。また、低い土地の浸水や河川の増水にも注意・警戒が必要です。
しばらくは、崩れやすい所や川の近くには近づかないようにしましょう。
【参考資料】
高松地方気象台 大雨と落雷及び突風に関する四国地方気象情報 第25号
気象庁ホームページ https://www.jma.go.jp/jma/index.html
ハザードマップポータルサイト https://disaportal.gsi.go.jp/