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斎藤慎太郎八段(28)史上5人目のA級全勝をかけ糸谷哲郎八段(33)と対局 3月3日、A級最終9回戦

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 3月3日。第80期A級順位戦最終9回戦がおこなわれます。対戦カードは以下の通りです。

△斎藤慎太郎八段(8勝0敗)-▲糸谷 哲郎八段(5勝3敗)

△佐藤 天彦九段(5勝3敗)-▲佐藤 康光九段(4勝4敗)

▲豊島 将之九段(4勝4敗)-△菅井 竜也八段(3勝5敗)

▲広瀬 章人八段(4勝4敗)-△羽生 善治九段(2勝6敗)

▲永瀬 拓矢王座(4勝4敗)-△山崎 隆之八段(1勝7敗)

 8回戦終了時点で、名人挑戦は斎藤八段、B級1組への降級は羽生九段、山崎八段と決まっています。

「将棋界の一番長い日」とも言われるA級最終戦。注目されるのは、斎藤八段が史上5人目のA級全勝を達成できるかどうか、でしょう。

 斎藤八段と糸谷八段の過去の対戦成績は、斎藤5勝、糸谷4勝と拮抗しています。

 渡辺明名人は2019年度のA級で全勝を達成しています。

 渡辺名人はB級1組12戦全勝、A級9戦全勝で、順位戦21連勝中。斎藤八段は前期A級4勝からの継続で、現在12連勝中です。

 名人9期を含めA級29期連続の羽生九段。今期は残念ながら陥落が決まりましたが、過去には2011年度に9戦全勝を達成し、その前後を含めてA級21連勝という途方もない記録を残しています。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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