新幹線が走行中に分離!? 問題があった東北新幹線「はやぶさ・こまち6号」とは、どのような列車なのか
2024年9月19日8時7分ごろ、東北新幹線で運行されている「はやぶさ・こまち6号」が古川―仙台間の線路上で、連結している車両が分離して緊急停車したという驚きのニュースが飛び込んだ。この影響で、東北新幹線の東京―新青森間の全区間の上下線で運転を見合わせており、運転再開の見込みは立っていないという。今回の緊急停車ではけが人もなく、車両の脱線もなかったというのが不幸中の幸いだ。
この「はやぶさ・こまち6号」は、盛岡発東京行のはやぶさ6号10両編成と秋田発東京行のこまち6号7両編成の2つの列車を盛岡駅で連結し、17両編成で運行される列車で、報道を見る限りでは、この2列車の連結部分が分離した様子である。
「はやぶさ・こまち6号」という列車は、まず朝6時8分に「こまち6号」東京行が秋田駅を発車。盛岡駅に到着後、盛岡駅で待機している東京行の「はやぶさ6号」の後方に連結され、7時36分に盛岡駅から東京駅へと向かって発車する。次の停車駅は仙台駅の8時15分であるが、車両の分離により緊急停車したのが8時7分ごろということから、仙台駅の到着直前に2つの列車が分離したようだ。
筆者の知る限り、高速走行中の新幹線が分離して緊急停車したという前例は聞いたことがなく、今後、国土交通省の運輸安全委員会が鉄道事故調査官を現地に派遣することが想定される。運輸安全委員会には、1日も早い原因究明を再発の防止を望みたい。
(了)