3万5千円のキーボードに価値はあるか? 実際に購入して使ってみました。
いやいや、キーボードに3万5千円?
と思われたかもしれませんが、ちゃんと考えて買ったんです。普段から文字入力の多い仕事をしていたり、趣味でブログを書いたりしているので、できるだけキーボードにこだわった方が疲れないのではないかと。
以前からその存在は知っていましたが、あまり興味はなかったんですよ。でも、「キーボードにこだわりたい」と思って調べてみると、やっぱりこのキーボードが賞賛されているんですよね。
そのキーボードの名は「Happy Hacking Keyboard」。
長いので、よく「HHKB」と略されます。というか、キーボード本体にも正式名称の記載はなく、HHKBとだけ書かれているのだから、もはやこちらの方が正式名称かもしれません。
悩んだ末に買いました
キーボードに35,200円(税込)を払うのは躊躇しましたが、3か月くらい悩んだ末に買ってしまいました。
購入したのは「HHKB Professional HYBRID Type-S」というモデルです。Bluetooth/有線接続に対応しており、Bluetoothの接続先は4台まで登録することができます。
関連:HHKB Professional HYBRID Type-S 日本語配列/墨(Amazon.co.jp)
※本当はYahoo!のリンクを貼りたいところですが、なぜか1万円以上高く売られているので、Amazonリンクを貼っておきます。
最高の打鍵感
このHHKBは「静電容量無接点方式」とよばれる方式を採用しています。僕は初めて手にするものですが、この打鍵感が最高で病み付きになりそうです。というか、初日からその虜になっていました。
これまで、iMacに付属しているMagic Keyboard(シザー式)や、MacBookのシザー式、バタフライ式のキーボードを主に使ってきました。いずれもストロークの短いキーボードで、僕にはその方が合うとまで思っていました。
だからこそ、ストロークの深いHHKBに手を出すのを躊躇していたんですね。
ストロークの深いキーボードといえば、中学生や高校生の頃に使っていた「FMV DESKPOWER」に付属していたキーボードが最後。十数年ぶりに触れるものなので、慣れるまで時間がかかるかもしれないと思っていました。
しかし、実際に使ってみると初日から虜になってしまいました。軽いタッチで沈み込み、コトコトと「いかにも高級キーボードです」という音を立てて打ち込むことができるHHKBは、使っていて最高に気持ちがいい。最高。
無限に文章が書ける
HHKBに慣れるまでの時間なんて全く必要ありませんでした。使い始めた瞬間からこのキーボードが持っているポテンシャルを悟り、実際に文章を紡ぎ上げていくうちに「無限に文章が書けるデバイスである」という確信に変わりました。
この記事もHHKBで書いてきましたが、ここまで立ち止まることなく脳内に浮かんだ文章を出力することができました。これまでのキーボードでは味わったことのない感覚で、なんとも不思議です。
でも重要なのは、HHKBは打ちやすく、使っていて気持ちがいいから、書くのが楽しいということ。だから無限に書けるのです。
要するに、買ってよかったと思っています。生産性だけでなく、文字入力に対するモチベーションの維持にも寄与するんです。
ただ、3万5千円の価値があるかどうかは微妙なラインです。
しかし、3万5千円で購入して自分に合わなかった場合、今の相場だと2万円台後半〜3万円くらいで売り払うことができます。お試しで購入してみるのもいいかもしれません。
関連:「HHKB Professional HYBRID Type-S」のヤフオク!での相場
文字入力が多い人は要チェックのキーボード
自分に合わなかったら売り払えるので、1日中文字入力をするような人は一度試してみる価値はあると思います。
だって考えてみてください。1日8時間働くとして、その間ずっとキーボードを使うということもザラではないはず。もちろん仕事によりますが、僕は仕事でも趣味でもずっとキーボードを使っているので、試してみる価値があると思いました。
結果は大正解。
使っていて気持ちがよくて楽しいというのは重要で、キーボードを叩きたいがために仕事をしているのも過言ではありません。生産性は明らかに上がったように思います。
そう、HHKBを使うのは「楽しいこと」なのです。
このように思えるキーボードに出会えたことは光栄で、開発者の方々を尊敬してなりません。「一生モノのキーボード」となることを願いつつ、これから使い倒していきますよ。
関連リンク
Happy Hacking Keyboard | HHKB HYBRID Type-S | PFU(公式サイト)
HHKB Professional HYBRID Type-S 日本語配列/墨(Amazon.co.jp)
HHKBを買ったので無限にブログが書ける - starnote*(筆者のブログ記事)
Author: Yusuke Miura, PhD
旅とガジェットとアカデミックな個人メディア〈starnote*〉を運営。1988年生まれのミレニアル世代です。薬学の博士号を持っており、仕事をしながら趣味でブログを書いています。
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