大阪・北新地にある、本格和食料理が給食のようにお手頃に味わえる「北新地給食室」をご紹介します。友人と寒さが強い年の瀬に大阪らしく、ふぐ料理を食べて二人忘年会をしようと思いこちらに伺いました。

JR東西線の北新地駅より徒歩3分。料亭出身の女性料理長が考える、目でも舌でも味わえる絶品料理が楽しめる北新地本通りにあります。著名人も御用達で、カメラ付インターホンと暗証番号で入店する完全予約紹介制の割烹居酒屋。本格和食料理が給食のようなお手頃価格で味わえます。

緑溢れる大人の隠れ家のような雰囲気で、店内のあちらこちらにキャラクターが隠れていたり童心に戻ったような懐かしい感覚も体験できます。また、食器も可愛らしいキャラクターで、店内に流れるBGMは1990年代と昭和レトロの空間を楽しむことができます。

てっちりコース 10,000円（税込）

季節の前菜盛り合わせ

落花生、クリームチーズ、ロースハム、りんごの赤ワイン煮、オリーブアンチョビ、きんぴら、こんにゃく、金の燻製たまごが一つのお皿に盛られています。彩り鮮やかで目でも舌でも楽しめ、上品な味わいです。

ふぐひれ酒

炙られた琥珀色になったぶくのひれは、旨味溢れる出汁になり香ばしさもある豊かな風味です。

てっさ

1日寝かせたてっさは、噛むごとに甘く濃厚な旨味がじわっと口の中に広がります。身皮もお刺身で楽しめます。

ふぐ唐揚げ

しっかり旨味を感じるふぐ唐揚げは、衣はサクサク中はふっくら。ふぐの卵巣塩で味わいます。

解毒されたふぐの卵巣は珍味と言える美味しさ、濃厚な旨味で癖になる味わい。ふぐの唐揚げの甘みが増し、より美味しさが口の中に広がります。

てっちり鍋

ふぐの調理免許を持つ大将が、2キロサイズの泳ぎトラフグをその場で捌き鍋で鍋で楽しむことができます。捌かれた状態のふぐは、まだぴくぴくと動いていて迫力がありました。

オレンジ白菜、ちぢみほうれん草、菜の花など冬野菜がたっぷり入っていて、野菜の甘さもあります。鍋は昆布やえんがわの出汁で、野菜の旨味と共にふぐの淡白な味を引き立ててくれます。

肉厚で歯ごたえのあるふぐの身と野菜を一緒にポン酢につけて味わいます。新鮮なふぐのぷりぷりとした食感と、甘みある冬野菜のてっちり鍋は絶品。ふんわりとしてクリーミーな甘さがある白子まで味わえました。

雑炊

てっちり鍋の出汁で作る雑炊を〆に。海苔など薬味を入れてポン酢でお好みの味に仕上げます。香物の自家製たくあんは甘さも塩味も抜群の美味しさ。

デザート

瑞々しいフレッシュフルーツは、優しい甘さがあり食後の口直しにぴったり。

出汁昆布茶

穏やかな香りに上品な甘みとクセのない澄んだうま味が口の中に広がる味わいです。可愛いいマグカップにもほっこりします。

関西の食通も通う名店との評判に納得の料理の数々でした。少々敷居が高く感じる北新地ですが、アットホームな雰囲気と気軽さがあります。美味しくて豪華なのにリーズナブルな価格に驚きました。