ほうじ茶と緑茶の違いを徹底解説!リラックス効果と香りの秘密
寒い季節や忙しい日常の中で、ほうじ茶を飲むとどこかホッとする気分になりませんか?その香ばしい香りとやさしい味わいから、多くの人に愛される「ほうじ茶」。でも、「緑茶との違いって何?」と思う方も多いはず。今回は、ほうじ茶の魅力と緑茶との違いに迫ります。
ほうじ茶は緑茶の一種!
ほうじ茶は、緑茶を焙煎して作られたお茶です。「ほうじ」という名前は、この製造工程である「焙じる(ほうじる)」に由来しています。ほうじ茶は、その茶色い色合いや香ばしい風味から、緑茶とは別物だと思われる方もいるかもしれません。しかし、実はほうじ茶は緑茶に分類されます。その理由は、「緑茶」という分類が発酵度合いによって定義されるためです。
緑茶とは、発酵が行われない茶のことを指します。不発酵茶を緑茶、半発酵茶を烏龍茶、完全発酵茶を紅茶と分類します。緑茶=緑色、というイメージが強いかもしれませんが、緑茶という分類は液体の色や見た目ではなく、茶葉が発酵しているかどうかによって決まります。そのため、液体の色が茶色であっても煎茶や玉露、抹茶などと同じく、発酵を行わない製法で作られているほうじ茶は、緑茶に分類されます。
緑茶(煎茶)との比較
・リラックス効果
ほうじ茶の特徴的な香ばしさは、焙煎によって茶葉に含まれる糖とアミノ酸が加熱されることで生成される「ピラジン」によるもの。この香りはリラックス効果があり、「ホッとする」と感じさせる理由のひとつです。
・カフェイン少なめ
焙煎によってカフェインが一部昇華(固体が、液体を経ないで直接気体になること)するため、煎茶に比べてカフェインの含有量が少なくなります。そのためスッキリした味わいで飲みやすく、食事のお供としてもぴったりの飲み物です。
香りを最大限に引き出す淹れ方
ほうじ茶の魅力を引き出すには、沸騰した熱いお湯で淹れるのがポイントです。
- お湯を沸騰させる。ほうじ茶は苦みや渋み成分が少ないため、熱湯で淹れても苦味や渋みが気になることはありません。
- 茶葉にあたるようにお湯を急須に入れ、30秒ほど蒸らす。抽出時間を30秒以上にすると、苦味、渋み成分が溶け出してきます。
- 香ばしい香りを楽しみながら、最後の一滴まで注ぎ切りましょう。
まとめ:ほうじ茶でホッとするひとときを
香ばしい香りとスッキリした味わいが特徴のほうじ茶は、緑茶(煎茶)とは異なる魅力を持つ日本ならではのお茶です。日常の喧騒から少し離れて、ほうじ茶を片手にホッと一息ついてみませんか?その香りと味わいが、心身ともに癒しの時間を与えてくれるはずです。