結局、ドミニカ共和国のホアン・ソトはWBCに出場する!? それとも出場しない!?
今もまだ、ホアン・ソト(サンディエゴ・パドレス)は、ドミニカ共和国のチームに合流していない。フロリダ州マイアミには行かず、パドレスのチームメイトとともに、アリゾナ州ピオリアにいる。
3月6日、パドレスに在籍し、ドミニカ共和国のロースターに名を連ねているソト以外の3人、ネルソン・クルーズ、マニー・マチャド、ルイス・ガルシアは、ピオリアからマイアミへ飛んだ。だが、左のふくらはぎに張りがあるソトは、ピオリアに残った。
ただ、ソトがワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する可能性は、潰えていない。むしろ、高まっているようだ。
3月3日以降、エキシビション・ゲームには出場していない。だが、APのゲリー・シャッツらによると、ソトは、ランニングや打撃練習を行っていて、3月9日のエキシビション・ゲームに出場する予定だという。
その試合で、ふくらはぎに問題が生じず、別の故障にも見舞われなければ、ドミニカ共和国のチームに合流するということだ。ドミニカ共和国のオープニング・ゲームは、3月11日なので、時間的には間に合う。
もっとも、フル出場するのかどうかについては、疑問も残る。パドレスのボブ・メルビン監督は、クルーズと連絡を取り合っているという。クルーズは、選手としてWBCに参加するだけでなく、ドミニカ共和国のGMも務めている。
ちなみに、ソトが外野の守備につかず、DHとして出場する場合、クルーズはラインナップから外れることになるだろう。外野には、イーロイ・ヒメネス(シカゴ・ホワイトソックス)、フリオ・ロドリゲス(シアトル・マリナーズ)、テオスカー・ヘルナンデス(マリナーズ)がいる。ケテル・マーテイ(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)も、外野を守ることができる。
なお、ドミニカ共和国のロースターから外れた、ブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)の代わりには、ジェイマー・キャンデラリオ(ワシントン・ナショナルズ)が加わった。内野の両コーナーのうち、メインとしているのは三塁だが、WBCではゲレーロJr.の抜けた一塁を守ることになりそうだ。マチャドとラファエル・デバース(ボストン・レッドソックス)がいるので、三塁手としての出場はまずない。
他の野手と比べると、キャンデラリオの知名度はそう高くないが、2021年には42本の二塁打を打っている(当時は、デトロイト・タイガースでプレーしていた)。この本数は、J.D.マルティネス(当時ボストン・レッドソックス/現ロサンゼルス・ドジャース)、ブライス・ハーパー(フィラデルフィア・フィリーズ)、ウィット・メリフィールド(当時カンザスシティ・ロイヤルズ/現ブルージェイズ)と並び、両リーグで最も多かった。