あす15日(月) 揺れの大きかった地域で荒天に 地震後の雨による土砂災害に警戒を
13日(土)夜に福島県沖を震源とする地震があり、宮城県から福島県を中心に震度5弱~6強の強い揺れを観測しました。
その後きょう14日(日)にかけても規模の小さな揺れが頻発していますが、そんな中あす15日(月)は雨・風ともに強い荒れた天気になるおそれがあります。
荒天の原因は爆弾低気圧
きのう~きょうの東北地方は高気圧に覆われたため穏やかな晴天が続いていました。地震とは裏腹に天気は穏やかだったわけですが、あすは一転して雨・風ともに強まります。
その原因が急速に発達する低気圧、いわゆる「爆弾低気圧」です。
今朝9時現在、沖縄の南東にある低気圧がそれです。今朝の時点では低気圧の中心気圧は1010hPaでしたが、これがあす朝には994hPa、さらにあす夜には970hPaと一日半で40hPaという急発達をする予想です。
しかも低気圧が東北太平洋側の陸地のすぐ近くを通っていくため、低気圧中心付近の活発な雨雲がかかる見込みです。
地震後の雨による土砂災害に注意を
今回揺れの大きかった宮城県から福島県にかけても、午後は一時土砂降りの雨が降り、雨の量が多くなる可能性があります。
今のところあす夜までの24時間に予想されている雨量は、東北太平洋側の多い所で80mm前後となっています。
梅雨時の大雨や台風などに比べれば極端に多い雨量ではありませんが、大きな地震によって地盤が緩んでいる可能性があり、そんなタイミングでの雨になりますので土砂災害に注意が必要です。
また雪の多く積もっている山沿いにおいても降るものは雨になります。一気に雪がとけて雪崩が発生するおそれがありますので、雪の積もっている地域では雪崩にも注意をしてください。
急激に強まる風にも警戒
また低気圧が急発達しながら接近してくることで、急激に風も強まる見込みです。あす午後は、初め東寄りの風が、低気圧が抜けた後のあす夜からあさってにかけては西風が強まる見込みで、瞬間的には30m/s近い暴風となるおそれがあります。
地震後の不安な状況下ではありますが、あす~あさっては強まる雨・風にも注意・警戒をしてください。