【京都市上京区】学生さんのアイデアで新商品開発や販売促進、情報発信も。企業と学生のマッチングで報告会
大学生と京都の企業が新商品の開発や販売促進のためのプロデュース、ホームページの作成や情報発信まで、困難も乗り越え、生き生きと力を合わせて協同で取り組む様子が報告されました。
2021年11月10日に開催された、上京区役所地域力推進室が進める「地域企業と大学生による地域課題解決プロジェクト」令和3年度上期成果報告会でのことです。京都中小企業家同友会の上京支部に所属する企業三社とプロジェクトに取り組んだ同志社大学生の学生から報告がありました。
株式会社Confianceは、観音山フルーツパーラー京都店での新商品開発に取り組みました。パフェが食べに来たくなるようなテイクアウトドリンクを作ろうとの新しい発想で、ハーブや桃ゼリー、キウイなどを三段構えで配したドリンクが生まれました。他にも自慢のフルーツサンドが取り出しやすいように保冷剤の位置などを工夫した高級感のあるボックス、若い女性をターゲットにしたお洒落なショッパーの作成などの成果が報告されました。
開発に取り組んだ同志社大学2回生の寺田七海さんは、「アルバイトはしても経営目線ではなかったので、原価計算や、提案しても現実的でなかったり、経営者の方と一緒にできたのは貴重な経験になった」と話します。
介護事業所を運営する株式会社haruもプロジェクトに参加。文学部3回生の村井紀香さんら6人の学生と、人材不足や世の中が作り上げたマイナスのイメージを払拭して、どう若者に介護職に興味を持ってもらうかなどについて真剣に話し合い、実際に現場を訪問するなどしてきました。学生側からは、ホームページが数年間更新されていないなどの厳しい指摘も。人に直接携われ、感謝されるやりがいなどを魅力的に情報発信するため、改革に取り組んでいます。
同志社大学政策学部の学生広報スタッフ・ポリスタは、松田晏青さんら1回生4人が、北区のフルーツパーラー・クリケット、京丹後市の田園紳士との協同で、京都の果物の魅力を伝えるプロジェクトに挑みました。京丹後の秋を詰め込んだカットフルーツやタルトの開発、知名度調査やデパートでの販売にも取り組みました。若い女性目線で創意工夫を凝らしたクリケットの店頭ディスプレイは大好評です。
プロジェクトに参加した企業側は一様に「学生さんたちの若々しい感性で、驚くような新しい発想がもらえて感謝している」と言います。上京区では引き続き11月25日に、「令和3年度下期協働マッチング会」が開催されます。
【連絡先】上京区役所地域力推進室 企画係長 石井 裕久(Ishii Hirohisa)075-441-5029 isbba634@city.kyoto.lg.jp