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【実践的】防災士×ママが厳選!赤ちゃんのための防災グッズリスト

栗栖成之防災士ライター
出典:PhotoAC

万が一災害が起きた場合、赤ちゃんのいる家庭では「赤ちゃんのための防災グッズ」を用意しておく必要があります。

とはいっても、特別なグッズを用意する訳ではなく普段利用しているモノを、防災用として準備しておけば大丈夫です。

そこで、現役ママさんと一緒に「赤ちゃんのための防災グッズチェックリスト」を作成しました。

赤ちゃんのための防災グッズリスト

赤ちゃんのための防災グッズは、普段から利用している紙おむつやミルクを、防災用として準備しておけば大丈夫です。

ただし、救援物資が届くまでは自身で用意した防災グッズでまかなうこととなるので、量は多めになることは覚えておきましょう。

赤ちゃん用防災グッズチェックリスト

筆者作成
筆者作成

このリストは、現役ママさん5人のグループに協力して頂き作成しました。

勉強会では「あれもあった方がイイ」「これもいるよね」「わー、これじゃ持って歩けないわ!」など、にぎやかに進み、試行錯誤した結果出た答えです。

当然ですが、赤ちゃんの状況やお子さんの人数など家庭の状況で異なるため、あくまでも参考にして頂けると嬉しいです。

液体ミルクは災害時には有効なアイテム

出典:PhotoAC
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リスト内に「液体ミルク」が入っていますが、粉ミルクとは違いお湯を使って溶かす作業と、水量を調整する必要がありません。

常温のまま哺乳瓶に移し替えるだけで、赤ちゃんにミルクを飲ませてあげることができます。

災害直後ではお湯を沸かすことができないケースが多いため、粉ミルクでいつも通りのミルクを作れないかも知れません。

そのため、粉ミルクが必要であるかは意見が分かれましたが、最終的には熱湯と水が必要になるため、防災グッズとしては適さないとの結果になり、リストから除外しています。

3日分の液体ミルクを用意しておくと、避難所でも安心できますよ。

この液体ミルクは、ママさん5人とも「絶対必要!」と全員で一致しました。

使い捨ての哺乳瓶パックは必ず用意しておこう

出典:イラストAC
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お湯を沸かすことができない可能性が高く、授乳の度に哺乳瓶を消毒することはできないと考えていいでしょう。

そうなると心配なのが、哺乳瓶の衛生面です。

そこで、使い捨ての哺乳瓶パックがあれば、衛生面の心配は不要となります。乳首部分のみキレイに拭き取ればよいのでカンタンです。

また、最近では乳首部分も込みで販売されているアイテムもあるため、選択肢は広いです。

使い捨て哺乳瓶パックは、避難所生活には欠かせない赤ちゃんのアイテムなので、必ず用意しておきましょう。

使い捨てカイロは意外に便利!常温のレトルト食品をほんのり温められる

出典:PhotoAC
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使い捨てカイロは、冬場では赤ちゃんの防寒用に利用できますし、シーズン通して離乳食やミルクをほんのり温めることができる便利アイテムです。

ただし、哺乳瓶に入れたミルクをカイロで温めるのはNGで、液体ミルクを紙パックのまま常温程度に温める方法がよいそうです。

グリコの公式サイト「Q&A」にも『紙パックのまま、カイロや体温で温める』との記載があります。

また、赤ちゃんのからだを温める際には低温火傷のリスクがあるため、ガーゼやハンカチなどにカイロを包んで、直接肌にあてない工夫が必要です。

紙おむつなどで結構な荷物になるので、早めの避難を心がけよう!

出典:イラストAC
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赤ちゃんを連れての避難は大人だけが避難するスピードとは異なり、かなりスローペースになります。

しかも、紙おむつや着替えなどで、結構な大荷物になっています。

したがって、ギリギリになって慌てて避難するのではなく、余裕をもって早めの避難を心がけましょう。

赤ちゃんの異変にはいち早く気づいてあげよう

出典:PhotoAC
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避難生活は普段の生活とは異なるので、赤ちゃんの異変にはいち早く気づいてあげる必要があります。

現役ママさんたちも「実際に我が子と避難所生活になったら、どうしたらいいか分からない・・」と悩んでいました。

そこで、次のようなケースには特に注意してあげてください。

赤ちゃんへの6つの注意点

  1. 脱水症を起こしやすいので、十分な水分補給とオシッコの量もチェック
  2. 免疫や抵抗力が弱いので感染症に注意
  3. 熱中症や低体温になりやすいので、衣類でこま目に体温調整を行う
  4. 皮膚の清潔と保湿を保つ
  5. 泣き方や表情、機嫌に注意
  6. 体調が変化しやすいので小さなことにも注意を払う

避難所ではママやパパも大変な状況ですが、赤ちゃんにとってはもっと大変な状況となっています。言葉が通じない分、しっかり状況を見てあげることが重要だと、ママさんたちも同意見です。

ただ、赤ちゃんや周囲の人へ気を配りながらの避難生活は、ママ・パパへの精神的負担は、はかり知れません。

そのため、赤ちゃんと一緒に避難してきた家族には、周囲の方の心遣いも必要となります。

非日常の空間で生活するので大変ですが、避難所ではみんなで協力して、少しでも安心できる生活を送りたいものですね。

防災士ライター

これまで、洪水・土砂災害・地震・津波・高潮など、あらゆるハザードマップを作成。2017年に防災士とひょうご防災リーダーの資格を取得。2014年からWEBライターとして活躍し、現在では経験と資格を活かしてさまざまなメディアに多ジャンルにて記事を投稿中!

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