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トナカイさんへ伝える話(168)5月21日、京都地裁

小川たまかライター
京都地方裁判所(筆者撮影)

 電車の中で見かけた通学中の女子高生を多目的トイレへ連れ込み、不同意性交に及んだとして起訴された大石哲也被告(56)の2回目の公判が5月21日、京都地裁で行われた。※年齢は2023年12月26日の逮捕時。

 事件があったのは2023年12月13日。大石被告は初公判で起訴内容を認めている。

 この日の被告人質問で大石被告は、事件の1週間ほど前と数日前にも電車内で被害者を見かけ、1回目は「手の甲が偶然当たった」、2回目は「近くに行って意識的に触った」と話し、事件前に2回にわたって被害者に接触していたことがわかった。

 検事から「あなたは過去に痴漢で罰金刑を受けたことがあるが『それからはやっていない』と話している。なぜ今回、ここまで犯行がエスカレートしたのか?」と聞かれると、「(1回目に)偶然手が当たったのがきっかけ」「自分でもはっきりした答えが出ていない」などと言葉を濁し、なぜ犯行に及んだのかについては終始曖昧な説明だった。

 大石被告は事件時は上新電機の社員で通勤中だった。現在は懲戒免職となり、妻とは離婚したという。

 公判では情状証人として姉が出廷し、姉が立て替えて用意した100万円の示談金が被害者側に受け取られなかったことなどを話した。

参考)逮捕時の上新電機の発表「当社従業員が、不同意性交などの疑いで、本日逮捕されました。 逮捕された事実については実に遺憾であり、ステークホルダーの皆さまにはたいへんなご心配をおかけいたしましたこと、 深くお詫び申し上げます。

以下、有料部分

(1)「性犯罪が少なくて治安がいい」日本で起こっていること

(2)法廷の様子

(3)情状証人として姉が出廷

(4)被告人質問 → 次回

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ライター

ライター/主に性暴力の取材・執筆をしているフェミニストです/1980年東京都品川区生まれ/Yahoo!ニュース個人10周年オーサースピリット大賞をいただきました⭐︎ 著書『たまたま生まれてフィメール』(平凡社)、『告発と呼ばれるものの周辺で』(亜紀書房)『「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を』(タバブックス)、共著『災害と性暴力』(日本看護協会出版会)『わたしは黙らない 性暴力をなくす30の視点』(合同出版)など

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