【写真ルポ】安保法制反対で4万5000人以上、抗議者で埋め尽くされる国会前、作家・大江健三郎氏も参加
安倍政権が安保法制の参院での採決を今週末に目指す中、14日晩、国会正門前を中心に、安保法制に反対する人々が抗議活動を行った。呼びかけたのは、「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動」や学生団体「SEALDs(シールズ)」など。総がかり行動による中途発表で「4万5000人」、昼間からの抗議活動を含めたSEALDsによる最終的な1日の延べ人数カウントでは「8万人」が参加したという。
14日は、日中から国会前での抗議活動が行われ、総がかり行動やSEALDsがよびかけた18時半からの国会正門前の抗議活動では、開始1時間前から既に大勢の人々が道路を埋め尽くしていた。警察側は、この日も国会前の道路に鉄柵を張り巡らせていたが、膨れ上がった参加者数に鉄柵が決壊。人々は車道にも溢れでて、「安倍はやめろ!」等とコールをあげた。
抗議活動には、ノーベル賞作家の大江健三郎さんも参加。「(安保法制が可決されてしまえば)70年間の平和憲法の下の日本がなくなってしまう」と危機感を示しつつ、「今、力強い集まりをみなさんが続けており、それがあすも続く。憲法の精神に立ち戻る、それしかない」と集まった人々を鼓舞した。またこの日は、ルポライターの鎌田慧さん、法政大学の山口二郎教授、作家の落合恵子さんらも参加した。
総がかり行動は、日中の座り込み、夕方以降の抗議と、今週は毎日国会前で活動するという。(関連情報)。SEALDsも金曜日の晩に抗議行動を行う他、強行採決が行われるなら、それに合わせて緊急抗議活動を行うとしている(関連情報)。
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