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世界に逆行する“美女コンテスト”が開催!? 韓国の多様化するミスコンと変化の兆し

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
05年のミス・ユニバースでは当たり前だったが、今のご時世には…(提供:Miss Universe L.P./ロイター/アフロ)

ミス・アメリカが水着審査を廃止するなど、世界のミスコンに変化が訪れている昨今だが、“ミスコン大国”といえる韓国でその流れに逆らうようなコンテストが行われる。

本日7月28日、江原道(カンウォンド)のナクサンビーチ特設舞台で開催される「ミス・ビキニコリア大会」だ。

韓国最高の“ビキニ美女”を選抜する大会

ミス・ビキニコリアは毎年7~8月に開催されており、参加者たちが美しく鍛えた美ボディを披露する。韓国最高の“ビキニ美女”を選抜するという趣旨の大会だ。

(参考記事:【写真大量】韓国最高の“ビキニ美女”を選抜する「ミス・ビキニコリア」の開演だ!!

組織委員会は同大会を芸術性と大衆性を備えた“文化祝祭”へと発展させようと意気込んでおり、近年は本格的なグローバル大会を目指して、韓国居住女性だけでなく、外国人の参加者も増えているらしい。

今年は書類審査やインタビューを通じて、計23人の美女が選抜された。大会はインターネットやケーブルテレビを通じて放送されるという。

大会を盛り上げる仕掛けも

大会MCを務めるのは、“美しすぎる演歌歌手”として人気のソル・ハユン。

(参考記事:アイドル並みのビジュアルと人気!? 韓国の美しすぎる演歌歌手“三大将”

また人気ラッパーBewhYの公演など、多彩な舞台で観客を楽しませる予定だ。

ミス・ビキニコリアの主幹社Roolrエンターテインメントの代表は、「ミス・ビキニコリアはビキニ大会として世界でもっとも大きな規模の大会。ミス・ビキニコリアが国内を超えて、世界中の人の祝祭となるよう努力する」と韓国メディアに語っていた。

多様な韓国のミスコン

ただ、それにしても韓国のミスコンの“多様さ”には、毎度のように驚いてしまう。

韓国を代表するミスコンといえば、「ミス・コリア選抜大会」が日本でも有名だが、その他にも「ミス・ユニバース」「ミス・ワールド」「ミス・インターナショナル」「ミス・アース」といった世界の4大ミス・コンテストの韓国大会が毎年、かならず行われている。

また、韓国の代表的な古典小説『春香伝』に登場する美女・春香(チュニャン)を彷彿させる美女を探せという趣旨で、1950年から始まった「全国春香選抜大会」も有名だ。ワールドカップ期間に話題となった“美少女サポーター”ハン・ジユンも、ミス春香の入賞者だった。

さらに風変わりなミスコンもある。

“後ろ姿”を競う大会まで…

2014年から始まった「ミス・セクシーバックコリア」という大会だ。

文字通り、“後ろ姿美人”を競うコンテストなのだが、後ろ姿の美しさを競うだけあって、出場者は仮面をかぶって審査を受ける。その徹底ぶりは、若干シュールに映るほどだ。

(参考記事:韓国最高の美尻を決める「ミス・セクシーバックコリア」開催。今年の優勝者は!?

一般的な意味のミスコンとは違うものの、近年のマッスルブームによって韓国では大小のマッスル大会も多数行われており、数え切れないほどだ。

ただそんな韓国のミスコンも、今後は変化を求められるかもしれない。

韓国にも変化の兆候が?

「美人大会で韓国が世界的な流れから逆行しているように見える。ミス・コリアでは今年からワンピース水着の代わりにビキニを着て審査をした」(『アジア経済』)といった意見も出てきているのだ。

今年のミス・コリア選抜大会では、参加者たちがドレスとビキニでプロフィール撮影をする姿が公開されたのだが、それについても「露骨な性的商品化・対象化を巻き起こす」という批判の声も上がっていた。

こうした声が増えていけば、世論の影響を受けやすい韓国だけに、ミスコンにも変化が訪れるかもしれない。

そんな兆候が出ている中で開催される本日のミス・ビキニコリア大会だけに、どんな反響をもたらすのか、注目してみたい。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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