今年度デビューの徳田拳士四段(24)公式記録上20連勝達成! 史上最高勝率を上回るペースで勝ち進む
10月24日。大阪・関西将棋会館において第71期王座戦一次予選▲徳田拳士四段(24歳)-△増田裕司六段(51歳)戦がおこなわれました。
10時、徳田四段先手で対局開始。増田六段の一手損角換わりに対して、徳田四段は早繰り銀で動いていきます。徳田四段が角と銀桂の二枚換えで駒得する一方、増田六段は馬(成角)を作って対抗。難しい中盤戦が続きました。
夜戦に入ったあと、増田六段の攻めを徳田四段がしのぎ、優位に立ちます。徳田四段はリードを保ったまま終盤を乗り切り、22時21分、121手で勝利を収めました。
徳田四段は公式記録で発表されている上では、20連勝を達成しました。これは歴代7位タイの記録です。
将棋界ではテレビ棋戦の結果が放映まで伏せられるため、それらがすべて明らかにならない限り、記録は確定しません。ですので暫定記録ということになりますが、いずれにしても素晴らしい快進撃です。
徳田四段の今年度勝率は0.958(23勝1敗)。これは中原誠五段(現16世名人)が1967年度に記録した史上最高勝率0.855(47勝8敗)を上回るペースです。
羽生善治九段や藤井聡太竜王でもいまだ更新できていない大記録を、徳田四段は更新できるでしょうか。