【名古屋市】製造業の最先端技術が見られる名古屋開催の「ものづくりワールド」。思いがけない発見も。
製造業の最新技術が集まった「ものづくりワールド」が、港区のポートメッセなごやで開催されている。宇宙開発技術から3Dプリンタ、AI(人工知能)まで最先端のテクノロジーが公開されているとあって、好奇心に駆られた私は現地を訪れた。
会場は全国700社が出展し、企業の関係者ばかりではなく多くの人々が訪れて いた。商談スペースのほか、パソコンを使用したい来場者が利用できるコワーキングスペースが会場の至るところに設置され、ビジネスチャンスを逃すまいとする熱気があふれていた。
多くの観衆を集め会場でひときわ目を引いたのが、株式会社キーエンスの「高精細3Dプリンタ」の紹介展示。展示ブースの中央で力のこもった声を発している女性が一人。首からぶら下げているカードホルダーには「ジャンプ中澤」の名刺。
とにかく集客力がすさまじい。通り過ぎる一人ひとりに呼びかける。そして、製品のPR方法に、どこかなつかしさを感じさせる。最先端の3Dプリンタの売り込みにもかかわらず、ジャンプ中澤が発するなつかしさは何なのだろうと立ち止まる。
思い当たったのが、映画「男はつらいよ」の寅さんが見せていたバナナのたたき売りだ。威勢のよい発声。わかりやすいフレーズの連呼。観衆には、アピールされた部分だけが印象に残る。観衆に製品を手に取らせて、ねじ締めなどにトライさせる。きっぷのいい啖呵が続き、いなせなパフォーマンスとして製品紹介を見られた。
ジャンプ中澤のおかげで、製品開発において試作品段階の製品を具体的に相手に示す際、3Dプリンタを使ってのデモンストレーション(実演)がとても有効な手段になりうると受け止めることができた。
大きなビジネスチャンスが転がっているかもしれない名古屋開催の「ものづくりワールド」は、今月12日(金)まで。入場無料。事前登録あり。
※詳細は、公式サイトでご確認を。